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2016年11月16日発行第185号”ふたりの弁護士(2)”

平成28年11月16日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成28年11月16日発行第185号「ふたりの弁護士(2)」をお届けします。

○恥ずかしながら大経営学者ピーター・ドラッカーという名前は聞いたことがありますが、その著作を読んで勉強したことは全くありません(^^;)。経営者としてうだつが上がらない私の現状は、勉強不足にあると痛感します。

○そのピーター・ドラッカーの明言というサイトを見つけました。流石に良いことをたくさん言っています。その中で特に感銘した言葉の備忘録です。
・チャンスとは、ひとつのことに心に集中することによって、かろうじて見つけることができるものである。
・いまさら、 自分を変えようとしてはならない。そんなのは、うまくいくわけがない。自分の得意とする仕事のやり方を向上させることに、力を入れるべきである。
・人の卓越性は、ひとつの分野、あるいはわずかの分野においてのみ、実現されるのである。
・不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。
・教養ある人間は、勉強し続けなければならないということを自覚している。
・21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。それ以外はすべて時間と共にすたれてゆく。



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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

ふたりの弁護士(2)


一言で「弁護士」と言いましても、いろいろな考えの人がいるんです。少し前に日弁連が、死刑廃止の決議をしました。多くの弁護士がそれに賛成しています。人権を守り、死刑といった刑罰に反対するのは、弁護士の遺伝子とさえ思えてきます。ところが、ある有名な弁護士は、かつては死刑廃止を主張していたんですが、自分の家族を犯罪で殺されてから、死刑賛成派に転向したのです。これなんか、厳しい「環境」の中では、遺伝子に変化が生じるのではと思えてきます。

遺伝によるのか環境によるのかわかりませんが、弁護士は、「人権弁護士」と「商人弁護士」に分けられると、私は勝手に考えています。人権弁護士は、弁護士の仕事とは、人権を守る非常に有意義なものであり、他の仕事とは違う特別なものだと信じています。少し前までは、このような弁護士が主流だったはずです。

一方、商人弁護士は、自分たちの仕事をお客様へのサービス業だと考えているんですね。最近は、商人弁護士も相当増えてきているというのが実感です。それなら、どちらが良い弁護士なのかというと、なかなか難しい問題がありそうです。

それに関して、ふたりの壁塗り職人の話というのを思い出しました。教会の壁を作っているふたりの職人さんが、「あなたは何をしているのですか?」と質問を受ける話です。一人の職人は「壁を塗って、金を稼いでいるのです」と回答します。ところがもう一人の職人は「神様の家という、本当に素晴らしいものを作っているのです!」と答えたそうです。これは、意識の持ち方で、自分の仕事の持つ意味を違って捉えることができるという話です。

松下幸之助が、嫌々電球を磨いている職人に、「あんたが磨いているのは電球やない。その電球に照らされた、家族の笑顔を作っているんや!」と教えたのも、同じ問題意識でしょう。これはとても良い話に思えちゃいます。弁護士だって、「何をしているのか?」と聞かれて、「刑事弁護をして、お金を儲けています。」なんて答える人は嫌です。(わ、私も気をつけます。。。)

「国民の人権を守り、国家権力の暴走を牽制する、本当に大切な仕事をしています!」と心から答える人に、私だって弁護をお願いしたいのです。

ところが、この壁塗り職人の話に対して、大経営学者のピーター・ドラッカーが、面白い解釈をしていました。ドラッカー大先生によりますと、「何をしているのか?」と聞かれて、「壁を塗っている。」と答える職人は、プロとして自分の仕事を理解している、良い職人ということになるそうです。一方、「神の家という、非常に素晴らしいものを作っている!」と答える職人の方は、問題が大きいというんですね。そういう考えの職人さんは、納期や予算を無視しても、本当に良いものを追求する傾向があります。

しかし、そもそも教会の依頼主は、そんな凄い「壁」を望んでいない可能性も十分にあるわけです。「取りあえず囲いを作って貰えばいいや。」とお願いしたところ、「本当に素晴らしい神の家」を目指されても困ってしまうわけです。依頼者の要望を超えた使命感を持たれると、依頼者としては迷惑に感じてしまうんですね。

弁護士の場合も、「冤罪で納得いかないが、これ以上争わないで、罰金支払ってとっとと終わらせよう。」なんて依頼者は相当数います。それに対して、「お客様の要望に従おう」と考えるべきか、「人権のためにあくまで戦おう」と考えるべきか。難しい問題です。

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◇ 弁護士より一言

中学3年の娘は、全てにおいて豪快です。
書道のクラスでは、お手本を見て、作品を書きます。他の生徒さんの作品に対しては、先生が赤い墨汁で、「止め」「はね」を直してくれるんですね。しかし、うちの娘の半紙からはみ出る雑な作品は、あまりに豪快過ぎて、どう直せばよいのか先生も困ったのでしょう。何も直さずに、ただ「ごりっぱ!」とだけ書いてくれました。「大山さんは、お手本は見ないで書いていいよ。」せ、先生、見捨てないでください。。。

美術も同様のようで、親として少し心配になったのでした。念のため言いますが本当に雑なんですよ!!
以上:2,400文字

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