仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター2 >    

2016年11月01日発行第184号”ふたりの弁護士(1)”

平成28年11月 1日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成28年11月1日発行第184号「ふたりの弁護士(1)」をお届けします。

○子供時代から文学に縁のない私は、「児童文学の傑作」と言われる「ふたりのロッテ」も読んでいませんでした。「山椒のこつぶっこ」という「児童文学」をテーマにしたサイトの「ふたりのロッテ04.8.26」というページであらすじを読んでみました。昔、TVアニメでチラッと見たような記憶もありますが、殆ど覚えていません。この物語から「ふたりの弁護士」を導く大山先生の発想力に脱帽です。

○確かに弁護士を大別すると弁護士という資格を過大評価し他の職業とは異なる崇高な仕事として普通の商売とは一線を画するタイプと、いや普通の商売と変わらないサービス業である考えるタイプに分かれます。最近は後者が増えてきましたが、私が弁護士になった30数年前は、圧倒的に前者ばかりで、後者の主張をするととんでもない異端者呼ばわりされました。

○そこで私は異端弁護士を自認してきましたが、この分け方では、必ずしも前者が「人権弁護士」、後者が「商人弁護士」にはなりません。次回、大山先生が「ふたりの弁護士」の違いをどのように考察されるか楽しみです。

*******************************************
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

ふたりの弁護士(1)


「ふたりのロッテ」は、児童文学の傑作ですね。ロッテとルイーゼという、一卵性双生児の女の子の物語です。2人は、親元を離れたキャンプ場で出会います。一卵性双生児だから当たり前ですが、外見は瓜二つです。話していくうちに、2人は姉妹であることが分かります。それぞれ一人ずつを連れて、父母が離婚したんですね。壊れた家族を元に戻すため、ロッテはルイーゼとして、ルイーゼはロッテとして、2人はそれぞれ違う家に戻ることにするのです。

そうこうしているうちに、お父さんに再婚の話が出てきます。この再婚相手が、家柄教養ともに申し分ない若い美人で、敵役として申し分ないのです。強力な「敵」を相手に、「ふたりのロッテ」が活躍する、とても面白いお話なんですが、そんなことはどうでもいいのです。(だ、だったら、長々と書くなよ!!)

問題は、ロッテとルイーゼが、一卵性双生児なのに、性格が全く違うところなんですね。1人は非常に外向的で元気がいいのですが、もう一人は、内気でおとなしい子です。一卵性双生児というのは、遺伝的、DNA的には、「全く同じ人間」ですよね。それなのに、こんなに性質が違うなんて、何か変だなと、この本を読んだ子供のころに感じたものです。

大学に入り、刑法を勉強するようになると、罪を犯す人について、多くの議論がなされていることを知ったのです。つまり、罪を犯すのは、遺伝によるものなのか、環境によるものなのかという論争です。常識的に考えると、「両方でしょう!」と言いたくなりますが、それではなかなか納得できないのです!

そこで、この問題の解決に役立つと思われているのが、「一卵性双生児の研究」です。先ほども書きましたが、一卵性双生児は、遺伝的、DNA的には全く同じ人間です。そのような全く同じ人間が「ふたりのロッテ」のように、幼児のころに別れて暮らすことは現実にあります。そんな二人が、同じなのか違うのかを調べることで、「遺伝」と「環境」について研究しようというわけです。学者というのは、本当にすごいことを考えつくものだと、心底感心したのです。

全く同じ遺伝子を持つ二人ですから、離れて暮らしていても、似たような人間に育っていたという実例も沢山あります。たとえば、別の家に養子に出された、神経質な双子の話です。「何故、そんな性質になったのかと思いますか?」と質問したところ、一人の回答は、「親が細かい人なので、自分もそうなったのです。」

ところがもう一人の回答は、「親がいい加減なので、そうなってはいけないと思い、自分は神経質になりました。」こうなってきますと、「遺伝」の力を感じないわけにはいきません!ところが、一卵性双生児でも、一人は普通なのに、もう一人はホモセクシャルになっていたという実例もあります。そうなると、「環境」の力も無視することはできないでしょう。

弁護士の場合、同じように法学教育や司法修習を受けてきても、一人は「人権弁護士」になり、もう一人は「商人弁護士」(わ、私のことです。)になるなんて、よくあることです。「ふたりの弁護士」の違いについて、次回もう少し考えてみたいと思ったのでした。

*******************************************

◇ 弁護士より一言

中学3年の娘が、卒業研究というのをやっています。テーマを決めて、レポート用紙60枚ほどの「成果」を発表するのです。「みんな、どんなことを調べているの?」と娘に聞いたところ、多くの生徒は父親の職業に関連した研究をしているそうです。税理士のお父さんを持つ子供は税金の研究、コーヒー用ミルクの会社の子供は、コーヒーの研究といった感じです。

け、健気じゃないですか!心底感動しちゃいました。そこで、うちの娘にも研究内容を聞いたんです。弁護士の娘ですから「日本の裁判制度」とか、「冤罪の研究」みたいなのを期待していたのですが、娘のは「駅弁の研究」でした。選んだ理由は、研究のついでに、駅弁を食べられそうだからだそうです。あ、アホか!食いしん坊は遺伝なのか、家庭環境なのか、考えてしまったのでした。ううう。。。
以上:2,307文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック
※大変恐縮ながら具体的事件のメール相談は実施しておりません。

 


旧TOPホーム > 事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター2 > 2016年11月01日発行第184号”ふたりの弁護士(1)”