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2011/ 4/16 第51号 みんなの意見と裁判員(1)

平成24年 2月29日:初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 裁判員というのは、2年近く前に、鳴り物入りで始まった制度ですね。

 皆さんご存じだと思いますが、職業裁判官3名と一緒に、6名の市民が、一定の重大な刑事事件について、裁判を行います。ところが、裁判員制度を評価している人には、あまり会ったことがないんです。かなり批判されているようです。

 「法律のことなんか何も知らない、そこいらのおじさんに裁判などできるのか、正しい判断が下せるわけがないだろう!」とういう批判が多いようです。そこで、本当に素人の意見は役に立たないのだろうか考えてみたですね。

 「みんなの意見は案外正しい」という面白い本があります。アメリカで出版された本ですが、日本でも翻訳が出て、少し前にベストセラーになりました。本の中には、「みんなの意見」が、専門家の意見よりも、かえって正しい場合が多くあげられています。

 たとえば、牛の重量当てコンテストの事例があります。牛について、全く経験も知識もない人たち800人が参加して、めいめい勝手に、その牛の重さをあてるわけです。そうしたところ、800名の人たちの予想した重さの平均値は1197ポンドで、実際の重さである1198ポンドと、1ポンドしか違わなかったというんですね。

 クイズ・ミリオネアも例に上がっています。日本でも、みのもんたが、「ファイナルアンサー?」なんてやっていたあの番組ですね。4つの選択肢の中から回答を選ぶのですが、分からないときには、会場の人たちの意見を聞くことができます。会場の人たちも当然素人で、何も知らないのですが、会場の多数派が選んだ選択肢の正答率は91%だったということです。まさに、みんなの意見は、案外正しかったりするんですね。この本の中には、こういった例が、沢山説明されているのです。

 ところで、以上あげてきたような例では、参加した多数の個々人が、それぞれ勝手に回答を出しています。お互いの意見の交換や、話し合いなど一切しないんですね。

 こうやってできた「みんなの意見」が正しいのならば、裁判員も6人だなんてケチなことを言わずに、60人でも600人でも集めれば面白そうです。テレビで裁判を見て、それぞれが勝手に自分の意見を出し、それを集計すれば案外正しい!結論が出るかもしれません。ところが、現実の裁判員は、もちろんそんな風にはなっていません。6人という少数の一般市民が、3人の裁判官と話し合って決めるわけです。

 こういった、比較的少人数で、話しあって決める場合についても、「みんなの意見は案外正しい」の本の中で説明がありました。意外なことに、話し合いをすると、かえって意見がおかしな方に行くことが多いんだそうです。声の大きい人や、極端な意見に、他の人も引きずられたりするんですね。アメリカでもそうなんですから、「空気を読む」のが得意な日本人の場合、その場の空気でおかしな意見にどんどん突き進んでしまうこともありそうです。

 私自身、現在裁判員裁判を担当していますから、こういうことは切実な問題なのです。「みんなの意見」を正しくするために、弁護士としてどうすればよいのか、もう少し考えてみたいと思います。(次回に続くのです!)
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 弁護士より一言

 妻は、「奥さまは魔女」の、大ファンで全254話の完全版DVDというのを持っているんです。サマンサとダーリンの、あの米国ドラマですね。

 妻がDVDを見ていると、小学生の娘達も見初めて、大変なファンになってしまいました。もう一つ見せて、もう一つ見せてと、うるさいのです。

 妻と娘たちに、「一体どこが面白いの?」と質問しますと、娘たちは、「サマンサの魔法を使うところ。」とか、「隣のおばさんが、面白いところ。」とか教えてくれます。一方妻は、「お洋服もアクセサリーも可愛いの!サマンサのしているティファニーのペンダント、今では同じものは売ってないんだって!」そ、そこですか!!でも、もう買えないんだ。ほっ

 (2011年4月16日第51号)
以上:1,615文字

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