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英国旅行記4

平成 1年11月30日(木):初稿 平成17年 1月 8日(土):更新
ビクトリア駅
  ビクトリア駅は有名なロンドン地下鉄の中心部である。ビクトリア駅から地下鉄に乗りホテルのあるワーレンストリート駅へ向かう。ロンドンの地下鉄は世界最初の地下鉄で網の目のように張り巡らされているが、実にわかりやすく整理されている。2、3度地下鉄に乗ると地下鉄を利用し何処へでも行けるようになる。
 我々はワーレンストリート駅のすぐ近くにあるグラフトンホテルにチェックイン。宿泊料はシングル、朝食付きで45ポンド(約1万円)。それ程高くないが、内部は中々立派。香港のホテルとは大違いである。
 英国到着第1日目は、午後からロンドン名物の2階建バスで市内観光ツアー。写真やテレビの映像でしか見たことのなかった英国国会議事堂のビッグベンやウエストミンスター寺院などの有名建物が目の当りにある。ツアーのバスはヘッドホンによる英、仏、独、中、日各5ケ国語での解説付きである。1時間30分程でロンドン中心部の有名観光地を回る。どこも観光客でごった返している。私は建物よりも英国人の小さい子供達のあまりの可愛らしさに目を奪われた。動くお人形だ。愛想がよくビデオカメラを向けるとニコリと微笑んで手を振って答える。

英国人感想
 英国に入って感じたが、少なくとも私の見た英国人は大人も子供も日本人より余程愛想が良い。海外での無意味なジャパニーズスマイルは誤解されるから慎めと言われる。しかし私の体験した英国においては、英国人は視線を合せると微笑みながら軽く会釈をする人が多く、日本人(東洋人)の方が無愛想な人が多かった。又英国人は日本人より表情が豊かであるとも感じた。英国人に比べると日本人は能面という感じがする。鈴木氏の解説では、西洋人は「ニコニコ」するから良いが、日本人は「ニタニタ」するから気味悪がられるとのことである。しかし「ニコニコ」と「ニタニタ」の区別は意識すると難しい。

 バスツアーで一通りロンドンの有名観光地を見た後、我々はテムズ川遊覧船に乗ろうとしたが5時過ぎていたためすでにその日の分は終了。仕方なくテムズ川べりを散歩。半袖Yシャツ一枚の姿では涼しすぎるためセーターを購入。この時期ロンドンと東京では10度近い温度差があることを実感。散歩している老人の多さが目につく。 翌日11時発の列車でロンドンからグラスゴーに向かう。所要時間は約5時間。英国の列車は日本の新幹線と同じ位の大きさで、座席も余裕がある。普通席で日本の新幹線のグリーン席に近い広さをとっている。窓からの英国の農村の風景をビデオに収める。

ベニーとの再会
 午後4時ころ駅に到着。ベニーが迎えに来る。今年の3月に合気道の春季合宿に仙台に来て以来5ケ月ぶり。ベニーのオフィスを訪ねる。グラスゴー駅から徒歩一分位のところに入る大きなオフィスビルの一室が彼のオフィスである。オフィスビルと言っても100年以上前に建てられた古いものだとのこと。しかし内部は立派である。彼の事務所は彼を含めたソシリタ5名と事務員一0名の共同事務所である。グラスゴー到着の第一日目の夜はベニーの家で彼の手料理をごちそうになる。中々結構な味がした。
 ベニーの家はグラスゴー駅から車で30分位の郊外にあり、仙台で言えば泉区の団地に相当する位か。土地は約50坪、建物は約40 坪位で3年前に日本円で約700万円で購入し現在は多少値上がりし、850万円位するという。日本でこれ位の家を購入するとすれば、少なくとも2000万円は下るまい。尚、グラスゴーの郊外の団地の建物はほとんどが、一棟の建物が中央の分厚い壁で仕切られて左右半分ずつを2家族で所有している。中央の壁は日本のマンションと同様共有部分となって勝手に造作ができない。

エジンバラ見物
 翌日はエジンバラ見物。エジンバラはグラスゴーから列車で30分位のところにあるスコットランドの首都でその歴史は古く、英国ではロンドンに次ぐ観光都市でもある。我々はここでもバスツアーを利用。エジンバラ市内一周約一時間のツアーのチケットは4ポンド50セント(約1000円)。但しこのバスは30分おき位に出発しコースのいくつかの停留所に停車し、その約1000円のチケットで乗り降りは自由である。要するに一枚のチケットでコースを走るどのバスにもその日一日は乗り放題である。このようなバスがエジンバラに走っていることは、私の見た日本のどの観光ガイドブックにも書いていない。もう少しきめ細かなガイドブックの必要性を感じた。

 エジンバラは夏祭りのシーズンであったためロンドン以上に観光客でごった返している。歴史上由緒ある建物が目白押しであり、丁寧に見るためにはここだけで一週間以上かかる。我々は代表的なエジンバラ城を見る。中はガイドに案内された団体観光客で一杯だ。ビデオカメラを持った西洋人観光客も結構多い。私の見た範囲ではそのカメラは全て日本製でしかも殆どはソニー8ミリビデオである。世界市場を席巻するソニーの凄さを実感した。

シティボーイに変身
 昼ごろバスを降りて、エジンバラのデパートでショッピング。エジンバラはロンドンよりさらに涼しく仙台で言えば11月ころの気温でコートを着ている人が多い。私は半袖シャツ一枚では寒いので日本から持参したブルーの運動着の上衣を着用してエジンバラ見物に出た。同行の鈴木氏は私の運動着姿を見て「ダサイ」を連発し、あげくには「一緒に並んで歩くのは恥ずかしい」とまで友人甲斐のないことを言う。かく言う鈴木氏も上は白の運動着である。

 その「ダササ」ぶりは私とさ程変わらぬと思うが気の弱い私は口に出せない。あまり「ダサイ」と非難されるので私はエジンバラのデパート内の鏡の前で私の姿を点検した。確かにブルーの運動着の上衣とベージュのズボンがチグハグでさらに運動着姿の首に掛けたビデオカメラがいかにも田舎のお上りさんという感じである。そこで私は一大決心をしてそのデパートの紳士服売り場で日本円で約1万6000円を出してバーバリーのセーターを購入。直ちに運動着の上衣と取り替え鏡を見る。今度は中々サマになっている。鈴木氏は「シティボーイに変身した。これで並んで歩いても恥ずかしくない」と盛んにおだてる。

 英国はさすがに紳士・淑女の国だけあって人々の服装のセンスもよい。それ故変な格好は目立つ。私は日本ではカジュアルウエアとして運動着を常用してきた。一番町を歩く時も運動着で歩くことが多く、回りの評判が悪かった。それでも日本ではいっこうにその悪評を気にしなかった。しかしさすがに英国に来てみると気になり少しは服装にも気を付けようという気になった。今回の英国旅行の一つの成果である。

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