仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 趣味 > 歴史等 >    

池上彰の世界を知る学校”紹介-中東問題の本質”は土地問題”2

平成30年10月14日(日):初稿
○「池上彰の世界を知る学校”紹介-中東問題の本質”は土地問題”1」の続きの備忘録です。

・アフリカウガンダに「イスラエル」ができていたかもしれない
「ユダヤ人の国を作る」との合意→「土地なき民に、民なき土地を」のスローガンで、ユダヤ人の国を作るため人口密度の少ない場所としてウガンダが候補になる
ウガンダは、標高が高く涼しくて暮らしやすい場所でイギリスの植民地だった、ウガンダにイスラエルが建国されていたなら、現在の中東問題は起きなかった

・イスラム教徒にとっても「替えのきかない」土地
「シオニズム」とは「シオンの丘」に帰ろうと言う意味、「シオンの丘」は「ユダヤの王国の神殿があった場所」
旧約聖書の「アブラハムが我が子イサクを神に捧げようとする」話しの舞台が「シオンの丘」、紀元前10世紀頃ソロモン王によりエルサレム(ユダヤの)神殿が作られるも、バビロニアやローマ帝国により破壊され、残っていた西の外壁が現在のユダヤ人の聖地「嘆きの壁」
エルサレム神殿跡地にあった聖なる岩はイスラム教開祖ムハンマドが天に昇って神に会い、戻ってきた場所、イスラム教徒たちが岩のドームを作り金箔を貼って「黄金のドーム」としてイスラム教聖地の一つとなる
イエスが最後の晩餐をしたとされる丘もエルサレム神殿の丘の直ぐ近くにある
イスラエルの建国の地は、ユダヤ人、イスラム教徒、キリスト教徒いずれにとっても、替えのきかない重要な土地→中東地域は泥沼の戦争を続ける

黄金ドームと嘆きの壁


・「ジハード=戦争」ではない
「ジハード」とは「イスラムの教えを守るための努力」を言い、一日5回の祈り、ラマダンの日の絶食も「ジハード」の一つ、イスラムの土地を異教徒から守るために自分のみを犠牲にしても戦うことも「ジハード」、この「ジハード」を実行することは世界16億人いるイスラム教徒全ての共通理念
イスラムの聖地に建てられたイスラエルというユダヤ人国家に対し、自分たちの土地を守るために武器を持つことはイスラム教徒なら当然遂行すべき「ジハード」、
中東問題が解決しない限り「ジハードの対象であるイスラエルを支援しているアメリカを攻撃することも、さらにアメリカを味方する国を攻撃することもジハードである」と考える過激な勢力が生まれ続ける

・イギリスが三枚舌を使った
パレスチナ地方は、イスラエルが建国されるまではイギリスの委任統治領、委任統治とは国際連盟によって統治を委託されること
イギリスの三枚舌
①マクマホン書簡-メッカ統治者フセインに第一次世界大戦が終わったらパレスチナにアラブ人の土地を作っても良いと約束→アラブ人のオスマン帝国に対する反乱、映画「アラビアのロレンス」参照
②バルフォア宣言-イギリスはパレスチナにユダヤ人のナショナルホームを設立することを支持する、ユダヤ人の金持ちから資金を集めるため
③サイクス=ピコ協定-イギリス・フランス・ロシアの三カ国によってオスマン帝国領を山分けしようとの秘密協定、ロシア革命政府がこの秘密協定を世界中に暴露、結局、オスマン帝国跡地は、イラク・クウェート・パレスチナはイギリス、シリア・レバノン周辺はフランスの支配圏になった

・イギリス軍に対するテロとイギリスのパレスチナ統治放棄
バルフォア宣言により大勢のユダヤ人が「パレスチナに自分たちの国を作ろう」と移り住む→イスラム教徒アラブ人とのトラブル発生
ユダヤ人過激派がイギリス委任統治領から独立したユダヤ人国家を作るためイギリス軍に対するテロ攻撃始める→イギリス軍本部のあるキングデイビッドホテルに爆弾テロで一般客含めて90名以上の犠牲者
1947年2人のイギリス兵がユダヤ過激派に誘拐・殺害されて遺体がエルサレムの街に吊された→イギリス国内にパレスチナ撤退の世論が高まり、イギリスはパレスチナ統治を放棄し、その後の統治を国際連合に丸投げ

以上:1,580文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック
※大変恐縮ながら具体的事件のメール相談は実施しておりません。

 


旧TOPホーム > 趣味 > 歴史等 > 池上彰の世界を知る学校”紹介-中東問題の本質”は土地問題”2