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スコットランド概説1

平成19年 1月28日:初稿
○東北地方とスコットランドとの親善、文化交流及び会員相互の親睦を深めることを目的とした東北スコットランド協会(TS協会)再興に当たり、私の備忘録として、スコットランド概説を、1997年5月23日付で、当時東北大学法学部の学生で会員であったIさんの記事で紹介します。
 10年前の記事ですので、ちと古いですがスコットランドの概要を復習してみます。

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総説、自然、社会等に分類して説明を行う。

1 総 説
 スコットランドは大ブリテン島北部にある地域であり、イギリス連合王国を構成する行政区画の1つである。スコットランドという地名は、ラテン語のScotia(スコット人の国)に由来している。ちなみにスコットとは「放浪者」の意である。

 スコットランドの面積は78762k㎡であり、日本の北海道より少し狭い。人口は511万7146人(1981)である。
 首都(旧都)はエジンバラであり、その他有名な都市としては、経済の中心グラスゴーや漁業の中心アバディーンなどがある。

2 自 然
 スコットランドの地形は北部高地(ハイランド)中央低地(ローランド)南部山地(アップランド)の三つに分類されるのが普通である。以下、この三つに分けて説明を行う。

 ハイランド地方は標高800~1000mの土地であり、スコットランド最高峰のベン・ネビス山(1343m)がそびえている。最高峰といっても1500m以下であり、しかもこの山はイギリス最高峰の山であるから、日本とは全く趣を異にしていることがわかる。ハイランド地方は氷河による侵食作用の発展と、その後の開析の結果、険しい山地、美しい湖沼、深い谷が点在する風光明媚な土地となっている。また、西海岸ではフィヨルド海岸が多く見られる。

 ローランド地方は西に流れるクライド川などによって肥沃な平野が形成され、さらに石炭や鉄鉱石などの資源も地下に存在し、スコットランドにおける人口と産業の集中地域である。それは、ローランド地方だけで、スコットランド全人口の3/4を占めるに至っていることからも明らかである。

 アップランド地方は標高200~600mのヒースに覆われた不毛地(ムーアランド)が連続しており、主に牧羊などが行われている土地である。

 スコットランド地方全体の気候としては、西岸海洋性気候に属し、高緯度の割には温暖である。例えば、北緯56度に位置するエジンバラの年平均気温は8.3゚Cであり、日本の函館(北緯42度)とほぼ一致する。

 降水量は年間を通して比較的多く、西部の山地では年2500ミリ以上にもなる。しかしながら、東海岸部では年600ミリに満たないところもあり、気候の影響を受けて、地域によって変動が激しいのも特徴である。

3 社 会・産 業
 スコットランドの産業は上記三地形に応じてその特色が示される。

 ハイランド地方では、高地における牧羊の他はウイスキー醸造や毛織物などの伝統的産業がみられるにすぎなかった。しかし、近年ではネス湖などの観光地における開発事業や原子力発電計画など、旧来の伝統産業からの脱却を図り、新たな活性化の道を模索している。

 アップランド地方においては、産業に関して特筆すべきものはなく、せいぜい高地における牧羊と、ツイード織などの毛織物業が見られる程度である。

 こうした、ハイランド、アップランド両地方とは対照的にローランド地方は様々な産業の中心となっている。まず工業に関しては、元来石炭や鉄鉱石などの資源に恵まれたことも相まって、グラスゴーを中心とするクライド川流域では製鉄、製鋼、造船などの重工業が盛んに行われている。

 政治・文化の中核であるエジンバラでは、製紙・出版業が発達している。更に近年では化学工業の発展も顕著であり、伝統的な毛織物業と並んでスコットランド産業の中軸を形成している程である。また、1960年の後半より開発された北海油田の影響によって、スコットランド東部には原油基地や製油所が建設されるようになっており、新たな産業活性の可能性が秘められている。

 農業に関しては、東部の乾燥した平野を軸に麦類やじゃが芋などを作成している。
水産業に関しては、北海や北大西洋での、タラ、ニシン漁が有名であり、最大の漁港アバディーンはイギリスでも第三位の水揚げを誇っている。

 以上についてスコットランドの産業を概説してきたが、スコットランドの失業率はイギリスの平均より高く、人口流出の原因ともなっており、スコットランド経済が依然として万全な状況ではないことも事実である。

4 政 治
 スコットランドの政治面についてであるが、スコットランドは33州に分かれ、保健、教育、司法、財政の面でイギリス王国からの自主性がある程度認められている。例えば、スコットランドの法廷はイングランドとは異なる独自の民事・刑事の裁判権を持っている。また、銀行は独自の紙幣発効権を有しており、国民の祝祭日に関してもイングランドとは異なっている。

5 宗 教
 宗教面に関しては、プレスビテリアンがスコットランド内では最も多く、次いでカトリックの順になっている。イギリス国教会は少数の者である。

 以上のことから、スコットランドは1707年にイギリスと合併して以来、多くの点においてイングランド化が進んできた反面、スコットランド独自の社会圏も根強く存続している。アイルランドほどではないが、スコットランドにおいても分離独立の動きも見られることがこうしたことに表れている。

以上:2,280文字

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