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民事事件法廷で裁判手続き中に斜向かいの法廷で緊急事態発生に驚愕

平成29年 6月18日(日):初稿
○平成29年6月16日(金)午前10時10分から仙台地方裁判所で、ある民事事件の第1回口頭弁論があり、訴状陳述等の手続を行いました。多数の被告を相手にした裁判でしたが、被告の中に一人だけ行方不明で訴状が送達されない方がいて、公示送達申立をしていました。裁判官から公示送達を認めるためには、更に調査して頂きたい事項があるとの指示を受け、次回までに調査報告します等伝えて、次回期日を決めようとしたときに、法廷の外から悲鳴のような声が聞こえたようでした。

○裁判官は、直ちに緊急事態発生と捉えて、裁判を中止して書記官に外を見てくるように指示しましたが、難聴の私には、女性の悲鳴か、男性の怒鳴り声のような声を聞こえるのですが、子供の泣き声のようにも聞こえ、何が何だか判断できない状況でした。書記官が戻って裁判官に報告すると、事件発生とのことで、書記官から私の民事事件はいったん中止とするので、危ないですから、待合室に入ってしばらくお待ち下さいと指示されました。

○そこで私も民事法廷から出ると、はす向かいにある刑事法廷に裁判所職員等が大勢駆け寄っているところで、物々しい雰囲気でした。男性の怒鳴り声のような音が聞こえるのですが、補聴器を付けている私には、反響音が響くばかりで何を言っているのかサッパリ判りません。その刑事法廷の入り口を少し出たところに人が顔を押さえて横たわり、裁判所職員が介抱しているようにも見えました。

○どうやら人が刺されたようだとの話し声が聞こえ、兎に角、裁判所に出頭した人が、暴れて傷害事件が発生したのだろう、暴れた人は裁判所職員が取り押さえているが、興奮して大声を出しているのだろうとは、推測できました。しかし、刑事法廷の直ぐ近くまで近寄ることは出来ず、待合室で民事事件が再開されるのを待つ心境にはなれず、果たして倒れている人は、大丈夫だろうか、なかなか警察官も救急車も来ないなと心配しながら、民事法廷入り口の当たりに留まり、野次馬として成り行きを見ていました。

○私の記憶・感覚では10分近く経った頃、ようやく制服の警察官が大勢やってきて刑事法廷に向かい、ホッとしました。かような事態になると警察官の姿を見るとホントに安心します。そこで書記官室に行って裁判官と次回期日を決めて、事務所に戻ることにして、裁判所の門に向かうとサイレンの音けたたましくパトカー数台が到着しており、その外に救急車が3台も到着していました。

○救急車3台と言うことは、3人も怪我人が出たのかと驚きましたが、マスコミ関係者らしき人も大勢裁判所の門の前に集まっており、何が起きたんですかと、私に尋ねてくる方も居ました。法廷で傷害事件が起きたようですが詳細は分かりませんと答えましたが、その日の午前11時30分の民放ニュース、正午のNHKニュースでトップニュースとして報道され、ようやく内容が判りました。

○以下、YouTube動画で私が見分したうちで一番詳しく解説しているニュースを掲載します。刑事被告人が、凶器を5本も所持して法廷に入れる状況はホントに怖いなと実感しました。



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被告が警察官2人に切りつけ 命に別状なし 仙台地裁
NHKニュース6月16日 15時36分


16日午前、仙台市の仙台地方裁判所で、判決の言い渡しを受けていた30歳の被告が傍聴していた警察官2人を刃物で切りつけました。男は殺人未遂の疑いでその場で逮捕され、警察が詳しい状況を調べています。

16日午前10時すぎ、仙台市青葉区の仙台地方裁判所の法廷で、被告の男が傍聴席にいた警察官2人に対しナイフで切りつけました。切りつけられた2人は顔や背中にけがをして病院で手当てを受けていますが、意識はあり命に別状はないということです。

警察や裁判所によりますと、切りつけたのは宮城県の迷惑防止条例違反の罪に問われた○○○○(30)被告で、判決の言い渡し中に傍聴席に入り警察官に対し切りつけたということです。被告は保釈中で持ち物検査は受けていなかったということで、法廷にはカッターナイフと果物ナイフが落ちていたということです。

被告はその場で殺人未遂の疑いで逮捕され、警察が詳しい経緯や状況を調べています。

当時、法廷で傍聴していた男性は「最後に判決が言い渡されたあとに被告の男が急に刃物を持って振り向いて、いきなり傍聴席に襲いかかってきた。当時、15人から20人ほど傍聴していたと思う。狙っていたのが警察官かどうか分からない。あまりに驚いて放心状態になってしまった。切りつけられたのが誰なのかはっきり分からなかったが、頭や首のあたりを切られたようだった」と話していました。

過去にも裁判所に刃物持ち込まれる事件
裁判所の法廷内に刃物が持ち込まれる事件は、これまでにも起きています。

殺人未遂の罪で起訴され、保釈中だった女がことし2月に大阪地方裁判所で判決を受けた際、法廷内で刃渡り16センチの包丁を隠し持っていたことがわかり、銃刀法違反の罪に問われました。
判決の直後に大阪拘置所が荷物の検査をしたところ、リュックから包丁が見つかったもので、被告は今月開かれた初公判で、「弁護士か裁判官を殺そうと思った」などと述べていました。

仙台地裁に金属探知機の設置なし
最高裁判所によりますと、仙台地方裁判所の建物には訪れた人たちの持ち物を調べる金属探知機は設置されていないということです。

金属探知機が設置されているのは東京地方裁判所の建物など全国4か所で、訪れた人たちが危険なものを持っていないか確認するため入り口でバッグなどを調べる際に使われています。
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