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”男の中の男我が父、田中角栄”紹介-恬淡とした性格

平成29年 5月14日(日):初稿
○「意外な組み合わせに驚いた小説石原慎太郎著”天才”紹介」で平成28年1月に石原慎太郎氏著作「天才」を紹介しましたが、前年平成27年に既に田中角栄ブームで、書店には角栄本が一般並ぶようになっていました。この「天才」平成28年中だけで92万部も売れたそうですが、平成29年5月現在は100万部を超しているかも知れません。ホントに石原氏は、逞しく且つしたたかな方で、羨ましい限りです(^^;)。

○「熱情-田中角栄をとりこにした芸者」に「昔から田中角栄ファンを自称している私は、表題に田中角栄と言う名が入っていると中身も確認せず購入してきた」と記載したとおり、角栄と名の付く本は、手当たり次第に購入する私は、平成27・28年だけで10冊以上の角栄本を購入し、購入冊数は100数十冊になり、角栄本購入も私の趣味の一つになっています(^^)。

○「熱情-田中角栄をとりこにした芸者」に田中角栄氏長男田中京氏著「絆-父・田中角栄の熱い手」も紹介していましたが、購入当時は、読んでもあまり感動しませんでした。しかし、何度か読み返す内に少しずつですが共感する部分も出てきました。田中京氏とは生まれた月まで同じで、正に同世代です。

○その田中京氏の平成28年7月発行「男の中の男我が父、田中角栄」も発行と同時に購入して少しずつ読んできましたが、以下の記述に大感激でした。
父は物事にこだわらず恬淡とした性格でした。もしあの時脳梗塞で倒れていなかったなら、竹下氏の謝罪を受け入れ、権力を譲り、後に総理に上り詰めた竹下登氏や橋本龍太郎氏の活躍に目を細めていたに違いありません。
○昭和62年元旦の有名な竹下登氏田中邸門前払い事件がありますが、数多く集めた角栄本で、田中角栄氏の人となりを勉強してきた私には、角栄氏健在であれば決して門前払いなどしなかったはずだと確信しておりました。息子の田中京氏の記述に納得し、角栄氏を知る多くの方の思いを代弁して頂いたように感じて感激しました。「病に倒れてタイミングを逸したために、最後まで権力にしがみついた男という汚名は残念でなりません。」との京氏の思いには、全く同感です。

○第5章「中国交回復はいかにして成されたか」には、角栄氏本人が語った言葉が192頁から208頁まで16頁に渡って記載されています。特に周恩来氏との遣り取りは大変勉強になり感激しました。「男の中の男我が父、田中角栄」は、慎太郎氏の「天才」ほどは売れていないはずですが、角栄氏の分身でとも言えるごく身近の方の記述であり、角栄氏の勉強には必須の著作です。
以上:1,058文字

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