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弁護士巨額横領事件検証委員会報告書(要約)のポイント

平成25年 5月 5日:初稿
○「弁護士巨額横領事件検証委員会報告書(要約)全文紹介1」から「同4」まで4回に分けて弁護士巨額横領事件検証委員会報告書(要約)全文を紹介しましたが、以下、新聞報道記事等と合わせて私なりにポイントを整理します。

立替金支払とそのための横領行為
・立替金としていろいろな人に支払いをしたのが拡大・増殖して他人の預り金を流用するようになった。
・立替金というのは、民事・刑事を問わず、事件の依頼者・相手方・関係者・交通事故の被害者等に対して、賠償金・示談金・取立金・生活費等を立て替えて支払ったものである。
・事件処理前の先行的立替支払い、事件の紹介責任、事件処理に対する保証人的責任等のため支払いをした。
・10年前の平成14年頃からから支払い始め、多くなったのは5年位前の平成19年頃からである。
・人数にすると100人を超え、支払った金額は優に10億円を超える。
・立替金支払理由は、必ずしも脅されていたというものではなく、かといって同情や憐憫のためでもない、
・横領額は、起訴された分だけで6年8ヶ月にわたり総額9億762万円である。

市民窓口苦情申立・紛議調停・懲戒申立状況
・平成14年4月1日から同24年9月までの間に受付した苦情等処理票の数は、115枚で、苦情等全体占める割合は、6.2パーセント
・紛議調停の申立は10件であり、うち和解成立1件、和解による取下げ4件、調停不成立2件、弁護士資格喪失による終了3件
・懲戒の請求は8件であり、うち4件は、綱紀委員会において懲戒委員会の審査を求めない議決があり、4件は、審査中であったが弁護士資格喪失により終了

横領発覚の経緯
・平成15年の交通事故について、長年にわたり、事件処理について依頼者に報告をせず、また、損害賠償金も交付しないで虚偽の説明をしているとの苦情があった
・裏付け調査をしたところ、元弁護士の説明は虚偽であり、手渡している判決書が変造である疑いが生じ、元弁護士を聴取したところ、元弁護士は、概ね以上の事実を認め、同時に、紛議調停委員会に提出されていた示談書が依頼者に対し引き渡すべき金員をごまかすための偽造であることも認めた。
・岡山弁護士会会長は、綱紀委員会に対して懲戒の請求をし、さらに、被害拡大を防ぐため、岡山地方検察庁に公文書変造、私文書偽造事件で刑事告発をした。
・平成24年12月逮捕・同月28日起訴、平成25年3月破産手続開始決定が4月に確定し弁護士資格喪失

岡山弁護士会の対応
・平成24年12月有志による福川問題依頼者対応センターを立ち上げ、元弁護士受任事件420件(4月3日現在)の内330件を岡山弁護士会弁護士に割り振り、また、債権者破産申立手続に有志弁護士が協力
・平成24年12月検証委員会設立、平成25年4月報告書提出

元弁護士の風評等
・民事介入暴力事案に強く、受任事件数はずば抜けて多く安定した経営をしている
・大量に事件を抱え、多忙を極め、通常の事件処理は遅延し、そのため苦情集中しても不思議ではなかった
・派手な遊興や投資・浪費をしているとのうわさもなく、それらのことを見聞することもなかった
・刑事事件での弁護人主張
 平成11年から平成24年までの被告の立替金収支は約16億円の赤字
 「私腹を肥やすための犯行ではなく、大勢にたかられ、追い込まれた結果の横領」として情状酌量を求める

以上:1,374文字

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