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弁護士界の憂鬱-”ポスト過払いバブル”はなんでもあり雑感3

平成24年 3月20日:初稿
○「弁護士界の憂鬱-”ポスト過払いバブル”はなんでもあり雑感2」を続けます。
ここで私は、「これは後遺障害等級○級以上でない事件は営業的にペイしないと考えている即ちお金にならない事件はしないということです。このような姿勢は交通事故事件に限らず見られますが、いまだにこのような贅沢な姿勢が許される弁護士業界が一般国民の目にはどのように映るでしょうか。 」と記述していますが、決して、「お金にならない事件はしない」との弁護士の姿勢を非難しているわけではありません。弁護士業務もビジネスである以上、効率的に稼ぐことが出来る事件に力を入れるのは当然です。効率的に稼げる事件で手一杯であれば非効率の事件は受けなくて当然です。

○当事務所では、交通事故事件について、後遺障害等級○級以上なんて限定はつけず、非該当事案でも無料相談に乗り、事件として受任することもよくあります。しかし、だからといって「お金にならない事件」もやっているのだから立派な姿勢なんだと自慢するつもりも毛頭ありません。どんな小さな事件でも相談を受け、時に事件として受任するのは、交通事故事件が好きなことは勿論ですが、一番の理由は、事件が少なくて事件を選ぶ余裕がないことに尽きます(^^;)。

○当事務所は、いわゆる何でも屋の町弁で、交通事故に限らず、離婚等男女問題、多重債務、相続問題から最近は使用者側労働事件まで原則としてくる事件は拒まず何でも受けます。但し、難しい医療過誤事件、先物・証券取引問題等はその道の専門化に紹介したり,或いは、一緒に共同事件としてやるなど私自身が余り得意でない事件は1人ではやらないようにしています。お客様に十分なサービスが出来ないからです。いずれにしても効率的にお客様に十分なサービスを提供したいとの思いはありますが、出来れば効率的にお金を稼ぐことの出来る事件をしたいことも本音であり、実は,弁護士が効率的にお金を稼ぐことが出来る事件の典型が多重債務及び過払金事件でした。

○「弁護士業界が一般国民の目にはどのように映るでしょうか。」の疑問については、小林正啓弁護士のブログの「弁護士会広報と裸の王様」に小気味よい論評が掲載され、
2011年8月、日弁連法務研究財団は、「日本の弁護士のイメージ」に関するインターネット調査の結果を発表した(JKL叢書18号 商事法務)。これによれば、国民の持つ弁護士のイメージは、「庶民の味方でも敵でもなく、弱者の味方でも敵でもなく、正義の味方でも敵でもなく、尊敬できるともできないともいえず、どちらかといえば頼りになり、国際的に活躍しているともいえないともいえず、あこがれを感じるとも感じないともいえず、親切だとも親切でないともいえない」。また、「どちらかといえば大企業の味方で、どちらかと言えば金持ちの味方で、悪者の味方とも敵ともいえず、国・行政の敵とも味方ともいえず、どちらかといえばずるがしこく、どちらかといえば偉そうにしている」との集計結果が出た
と紹介しています。

○国民の一般的な弁護士の味方として「どちらかといえば大企業の味方で、どちらかと言えば金持ちの味方で、悪者の味方とも敵ともいえず、国・行政の敵とも味方ともいえず、どちらかといえばずるがしこく、どちらかといえば偉そうにしている。」との記述について、小林弁護士は「一般国民のイメージは、かなり正確に弁護士の実態を把握していると思う。」、「『人権擁護・弱者救済・反権力・在野』という『自己認識』は、一部の弁護士の実態にすぎず、そうでなければ、一部の弁護士がもつ『理想の弁護士像』にすぎない。つまり、いずれにせよ、弁護士一般のイメージとしては、虚像でしかない。」」述べられていますが,私も全く同感です。

○過払金事件の本質は、いわばサラ金が大勢の一般市民からボロ儲けした利益の上前をはねるに等しいもので、且つ、弁護士として楽してお金を稼げる最高の事件でした。10件の内8~9件は殆ど事務員任せで大量処理が可能な簡単な事件で、且つ、回収金の2割も報酬に貰える効率的に稼ぐことが出来、中には一人の弁護士が多重債務・過払金事件だけで年間数億円の売上を上げ、且つ、これを隠し脱税で摘発された例も相当ありました。

○当事務所でも、多重債務・過払金事件だけで年間数億円なんて天文学的数字には遙かに及びませんが、過払金事件全盛期は事務所年間売上の2,3割を多重債務・過払金事件が占めていました。こんな楽な事件で稼いで良いのだろうかと、少しは疑問に思いながらも、私自身もそうですが,過払金事件全盛期、殆どの弁護士が嬉々として取り組んでいました。中には、過払金事件など弁護士が扱う事件ではないと気骨を示した弁護士も居たそうですがごく希な存在でした。理想の弁護士像はあくまで理想に過ぎません(^^;)。
以上:1,969文字

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