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弁護士会館有料相談激減-弁護士も淘汰時代突入実感3

平成23年12月23日(金):初稿
○この12月に64期司法修習生が研修所を卒業し、仙台弁護士会にも22名の新人弁護士として加入し、仙台弁護士会弁護士検索ページのキーワード詳細検索で無条件検索をかけると全仙台弁護士会会員が出て来てその数378件と表示されます。つい先日まで無条件検索では360名でしたので、これに22名加わり382名になっているかと思っていたら、4名少なく、登録替え等での仙台弁護士からの退会があったようです。

○私が入会した昭和55年4月時点での仙台弁護士会会員数は120名前後だったように記憶していますから、この32年間で3倍に増え、65期司法修習生が卒業して加入してくれば400名を超えそうです。私が入会した当時の120名の会員は殆どが仙台市内で開業され、支部所在地会員は石巻に3名、古川・気仙沼に各2名の7名程度だったように記憶しています。ところが平成23年12月時点では、仙台市内本庁が350名、大河原方面が6名、古川方面8名、登米方面が2名、石巻方面が8名、気仙沼方面が4名の合計28名で支部会員は4倍に増え、甲号乙号各支部に弁護士が行き渡りました。弁護士過疎地をなくすとの司法改革の目的の一つはほぼ実現されているようです。

○私たちの時代の合格者数500人時代が続いていたら、登米方面大河原方面等の支部には先ず弁護士が赴任することはなかったはずですので、弁護士を全国隅々に行き渡らせる弁護士を全国民に身近なものにするとの合格者数増員の目的は、達せられつつあるようです。弁護士を利用するお客様の立場では、あるべき姿であることは間違いありません。古川方面では地裁支部のない栗原市にも2名の弁護士が入っており昭和時代からは隔世の感があります。

○ほぼ1年前の平成22年12月18日「弁護士会館有料相談激減-弁護士も淘汰時代突入実感」、半年前の平成23年6月18日「弁護士会館有料相談激減-弁護士も淘汰時代突入実感2」とこの1年間に2回担当した仙台弁護士会法律相談センターでの有料法律相談の感想を記載してきました。有料法律相談担当時間は4時間30分ですが、有料法律相談件数は平成22年12月は3件、平成23年6月では4件と報告し、平成15年弁護士会館落成から2,3年は10数件もあったものが激減を実感していました。

○今回、平成23年12月22日、半年ぶりでの担当でしたが、4時間30分の待機時間中、とうとう、有料法律相談は1件もありませんでした。法テラスから回されてきた無料離婚相談が1件はありましたが、4時間30分の待機での収入はゼロでした(^^;)。もっとも私の場合は、ノートパソコンを持ち込みドコモ電話回線経由TeamViewerで事務所サーバーにアクセスして事務所サーバーのファイルを開いて事務所に居ると同様に書類作成等の業務が出来ますので、相談室を事務室として執務は出来、現在抱えている事件について事務局にあれこれ指示を与えて,仕事を進めることは出来ました。

○繰り返し記載していますが、仙台弁護士会法律相談センターへの有料相談が激減しているのは、3軒隣にある法テラス宮城の存在が一番の理由です。法テラスでは相談者の収入制限を撤廃するとの動きもあり、仙台弁護士会法律相談センターとしては、このまま手をこまねいていたのでは、お客様を法テラスに奪われる一方であることは間違いありません。

○しかし仙台弁護士会法律相談センター、法テラス宮城いずれも、民間ではありません。1人1人の民間事業者である弁護士個人或いは法人としては、センターや法テラスの集客に頼ることなく、自らの力で集客するより一層の努力が必要な時代になったと考えるべきでしょう。震災復興特需で今をときめく建築業界の友人でも集客のため様々な努力を継続しているところ、私もですが、弁護士業界人はまだまだ集客のための努力が不足していると思われます。

○当事務所でも平成23年12月に初めての新人弁護士を採用しましたが、新人弁護士も含めて今後集客努力を如何に形成していくか真剣に考えていきます。
以上:1,656文字

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