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平成23年第6回新司法試験合格者発表雑感

平成23年 9月 9日:初稿
○平成23年9月8日午後4時、第6回目新司法試験合格者が発表になりました。法務省の「平成23年新司法試験の合格発表日時等について」によると、法務省HPと各地掲示板で掲示して発表とありましたが、午後4時と同時にHPにも合格者番号が掲載されたようです。

○例によって法務省HP法科大学院別合格者数等のPDFファイルからデータを桐に読み込みました。五十音順、合格者数降順、合格率降順に並べ替えた3表を後記します。我が母校東北大学法科大学院は10位で54人が合格してます。地元仙台東北学院大学法科大学院から2名合格しています。

○桐表での集計では、
出願者数1万1891名、
受験予定者数1万1686名、
受験者数8765名、
短答合格者数5654名、
最終合格者数2063名、
受験者に対する最終合格者の割合としての合格率平均23.53%

でした。

○平成23年も最終合格者数は2063名で、合格者数は2000名前後でほぼ固まったようです。法科大学院創設時謳われた平成22年までに合格者数3000名、合格率70%は完全に反故にされました。法科大学院に入れば4人の内3人が合格するとの触れ込みが4人に1人も合格しません。法科大学院濫立と合格者数2000人止まりが原因です。

○それまでの旧試験時代は50人に1人しか合格出来なかったものが、法科大学院にさえ入れば4人の内3人は合格出来るとの触れ込みがあれば、それならオレでも合格出来ると思って、なけなしの金をはたいて法科大学院に入学された方も相当居るはずです。それが実際濫立された法科大学院定数と合格者数3000人を計算すれば合格率70%など実現しないことは目に見えていました。

○しかし多くの方が、4人に3人が合格するとの触れ込みをそのまま信じて大枚をはたいて、或いは、大事な職をなげうって希望に溢れて法科大学院に入学したはずです。ところが法科大学院卒業後5年以内に3回以内で合格しないと受験資格を失うとの制限付きのため、結局、法科大学院に入っても受験資格すら失ってしまい、何にもならなかったと言う方も多く居るはずですが、以下の報道によると「新試験3回目で不合格になった受験者も1324人に上った。」とあります。

○40年近く前に受験時代を経験した私の時代も司法試験のために人生を棒に振ったと言う方が多く居ました。しかし、旧試験時代は、法科大学院なんて金のかかる制度はありませんでした。大学さえ卒業すればアルバイトをしながら、あるいは、田舎の親元で親のすねをかじりながらも、納得のいくまでいくらでも長く受験生活を続けることが出来ました。しかし、今は法科大学院のある都市に居住して高い授業料を支払うとの大きな代償が必要なうえ、5年過ぎたら受験資格すら失います。今年の合格者状況を見て、こんな、馬鹿馬鹿しい法科大学院、受験制限制度など廃止しろと、腹立たしく思っております。

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<新司法試験>合格率5回連続低下23.5% 過去最悪更新
毎日新聞 9月8日(木)19時31分配信

 法務省は8日、法科大学院の修了者を対象とした6回目の新司法試験の合格者を発表した。合格者数は2063人(男性1585人、女性478人)で昨年より11人減。合格率は23.5%と5回連続で低下し、過去最悪を更新した。政府が02年に閣議決定した「合格者3000人」には今年も届かなかった。

 社会人経験者など法学部以外の出身者が多い未修者(3年)コースの合格率は16.2%で、法学部出身者向けの既修者(2年)コースの35.4%の半分以下にとどまった。

 受験資格は修了から5年間に3回。未修者コース1期生を含む06年度修了者は、資格を失う今回までに修了者の49.6%に当たる計2188人が合格。未修者に限ると39.5%だった。司法制度改革審議会の意見書(01年)は修了者の7~8割の合格を目標としたが、これを下回った。新試験3回目で不合格になった受験者も1324人に上った。

 法科大学院全74校から過去最多の8765人が受験。合格者の最高年齢は60歳で平均年齢は28.5歳だった。出身法科大学院別の合格者は東京大が210人でトップ。以下、中央大176人▽京都大172人▽慶応大164人▽早稲田大138人の順で、上位5校の顔ぶれは昨年と同じ。合格率のトップは一橋大(57.7%)だった。【石川淳一】


大学別合格者
五十音順
                   合格者数降順               合格率降順
  
以上:1,875文字

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