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奇々怪々・魑魅魍魎政治の世界-小沢氏撤退の真相は?

平成23年 6月 4日:初稿
○平成23年6月2日の不信任騒動は、鳩山前首相が菅首相に見事に一杯食わされたというのが一般的な見方ですが、小沢氏撤退の花道を準備するための菅首相・小沢氏・鳩山前首相の3人芝居の出来レースだとの見方があります。小沢氏は前日70人以上の不信任案賛成者を集め、政務三役5人に辞表を提出させ、不信任決議を通す万全の構えが出来たことを見せており、とんでもなくうがり過ぎの見方とも思えます。あそこまで不信任賛成の人数を集めた小沢氏が撤退する理由は全く無いと思われるからです。

○しかし問題は不信任決議通過後の展開です。菅首相は、10日以内に内閣総辞職するか衆議院を解散するかのいずれかを選択しなければなりませんが、衆議院解散は不可能であることが小沢戦略の前提と思われます。大震災被災地の状況から解散総選挙など出来っこないとの前提が何らかの事情で崩れて菅首相のやけくそ解散総選挙になった場合、民主党惨敗、特に小沢系1年生議員が壊滅状態になることが目に見えています。要するに自民党を利するだけで小沢氏にとっては何の利益にもなりません。

○解散無しの前提が崩れたことを考えると小沢氏撤退の理由も頷けないわけではありません。振り上げた拳を理由もなく下げるわけにはいかず、拳を下げる口実として、菅首相の敢えて曖昧な形の「確認書」を作り上げ、小沢氏側近で民主党代議士会長山岡賢次氏の司会で始まった民主党代議士会で,先ず、菅首相が震災復興の一定のメドがついた時点で若い方に引き継ぐとの良く聞くと全く曖昧な辞任表明をします。

○続いて山岡代議士会長の指名で、先ず鳩山氏が発言し、中身は全く曖昧な「確認書」であるのに、辞意表明を確認・評価して、近く辞任するとの雰囲気を作り出して、不信任案賛成を撤回し反対すると明言し、全民主党衆議院に一致結束を呼び掛けました。小沢氏は,これを受け「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」として自主投票に切り替え、不審案否決の方向付けをして解散を回避しました。そして菅首相は、その後、震災復興のメドがつくとは福島原発放射能が収まる時期で来年1月以降と表明し、鳩山氏と小沢氏は,まんまと一杯食わされたと怒りの表情を見せて、出来レースを隠蔽すると言うものです。花水木法律事務所ブログでは、これを「チキンゲームに負けた小沢一郎」と巧い表現をしています。

○私自身としては、こんな見方は信じたくないのですが、小沢氏が土壇場で意外に簡単に自主投票と切り替えたこと、その後辞任表明した小沢系三役5人の内4人は、菅首相の続投宣言を聞いてもなおアッサリ辞意を撤回したこと、いくら鳩山氏がお人好しでも、あんな曖昧な「確認書」では辞任の確実な担保にはならないことくらい判るであろうにそれを許したこと、何より、鳩山氏のいうとおりとすれば菅首相は正に「ペテン師」であり、民主党内に菅首相に対する囂々たる非難が沸き上がって然るべきところそうでもないことなどを考えると、案外、真相に近いのかなと思ったりします。

○政界とは、さすっているようで叩き、叩いているようでさすっている,権謀術策渦巻く奇々怪々、魑魅魍魎の世界で、裏の裏の裏を読まなければならない面はありますが、今回の不信任騒動で、菅首相の評価はガタ落ちになるかと思っていたら、
共同通信社が2、3両日に実施した緊急電話世論調査によると、菅内閣支持率は33・4%で、5月中旬の前回調査の28・1%より上昇した。
 ▽首相進退では拮抗
 退陣の意向を表明した菅直人首相が「辞めるのは当然」との回答は48・1%、「辞める必要はない」は45・1%で拮抗きっこうした。
なんてニュースが流され,私にとっては、この世論調査結果の方が余程、奇々怪々、魑魅魍魎の世界です(^^;)。
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