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木村幸比古著”龍馬語録”を読んで

平成22年 8月11日(水):初稿
○平成22年8月8日、京都定期観光バス「京の龍馬伝~大龍馬展と伏見のまち~」での幕末維新ミュージアム霊山資料館で、木村幸比古氏著”龍馬語録”を購入して、ザッと目を通してみました。その中で私の琴線に触れた言葉は、先ず、以下の言葉でした。

  世の人はわれをなにともゆはばいへ
    わがなすことはわれのみぞしる


(世間の人は、俺のことをなんとでも言ってくれ。俺のすることは、俺だけが知っているのだから)

 この龍馬の言葉は、師佐久間象山の言動を深く信じ、海外密航を企てた吉田松陰が、その時の心境を詠んだ歌が次の通りです。

  世の人はよしあしごともいわばいえ
    賤(しず)が誠は神ぞ知るらん


(世間の人は良いも悪いも好きに言ってくれ。自分のような者にも誠があることは神だけが知っているだろう)

 この松陰の歌から、上記龍馬語録の一つが出来たようです。龍馬は松陰の行動を賞賛し、事の真実は実践した者しか判断できない、世間の戯れ言など気にせず、正々堂々と大道を歩んでこそ天下国家を動かすことが出来ると、大股で幕末を駆け抜けたと解説されています。

○私自身は、世のため人のためになろうなんて、大それた考えはこれっぽっちもないと公言するちっぽけな人間ですが、人の目など気にせずやりたいことをやれと言う意識だけは、少しでも持って生きてきたつもりです。これからも龍馬のような大仕事は、到底出来るはずがなく、また挑戦する意欲も全くありませんが、自分自身の自己満足を求めて他人の目を気にしない姿勢だけは継続していきたいと思った次第です。

○次ぎに琴線に触れた言葉は、以下の言葉です。

  なんのうきよハ三文五厘よ。ぶんと。へのなる。ほど。やってみよ。

(なんの、浮き世は三文五厘ほどの値打ちしかない。ぶんと、屁が出るほど思いっきりやってみよ)


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幕末を駆け抜けた快男児『坂本龍馬』のファンページ」の「龍馬語録」木村幸比古氏著”龍馬語録”に掲載されていない言葉が結構記載されていました。あの時代、ここまで達観していた龍馬にただただ脱帽です。
以下、私が特に同感した言葉についての備忘録です。

『相手を説得する場合、激しい言葉を使ってはならぬ。結局は恨まれるだけで物事が成就できない。』

『議論などは、よほど重要な時でない限り、してはならぬ、と自分に言い聞かせている。もし、議論に勝ったにせよ、相手の名誉を奪うだけのことである。』

『浪人が会社を興すには、この先、金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ。』

『・・・しかない』というものは世の中にはない。人よりも一尺高いところから物事を見れば、道は常に幾通りもある。』

『人間というものはいかなる場合でも好きな道、得手の道を捨ててはならんもんじゃ。』

『先人の真似ごとはくだらぬと思うな。釈迦も孔子も、人真似でない生き方をしたから、あれはあれで偉いのだ。』


以上:1,275文字

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