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自分を徹底的に追い詰め苦しみ抜く訓練の必要性

平成21年 7月21日(火):初稿
○法曹ブログダントツナンバーワンの落合洋司弁護士「日々是好日」平成21年6月26日記事「法曹を目指す法学部生の学生生活」の記述が印象に残っています。落合氏は、早稲田大学法学部1年次から緑法会と言う司法試験ゼミに加わり、夏合宿等に参加し、猛勉強して大学4年時に司法試験に合格されたとのことです。

○ところが、その夏合宿が、平成21年は、行わなくなったという連絡を受け、最近の夏合宿が、勉強はせず、遊びと、OBの話を聞くだけのものになっていたことから、やむをえないだろうと思ったと記述されています。おそらく落合氏の学生時代は、修行僧の如く真剣に法律勉強に打ち込む場だったものが、「遊びとOBの話を聞く」だけののどかなものになってしまい、やる意味が無くなったものとおもわれます。

○落合氏が法学部生の頃、旧司法試験時代は、大学3年生から司法試験(第2次試験)を受験できたので、、緑法会の多くの仲間は3年生から受験するため、大学2年生の夏には、翌年即ち3年夏には既に択一試験も論文試験も受験経験済みとなっていたいと、真剣に思って、かなり緊張した状態で、参加者が真剣に勉強していたそうです。

○私が,大学在学中には、3年で択一試験に合格し,論文を受験するなど夢のまた夢でしたが、それを現実に目指す学生がゼミに集まっていたとのことで、正に修行僧のような受験生の集まりのゼミであり、おそらく司法試験合格者を多数輩出していた中央大学を筆頭に東京の大学の法学部には、このようなゼミが多数有り、多くの学生が3年時択一合格を目指して競い合っていたものと思われます。

○落合氏は、「最近の夏合宿に顔を出した際に見た、勉強せず無邪気に遊び興じている学生を、昔の緊張感に包まれた学生と対比しつつ思い出すと、今の学生たちはこのままで良いのかと、正直、疑問を感じずにはいられない」と述べられ、更に「学生生活というものは、本来、楽しいもののはずで、私のように、自分を徹底的に追い詰め苦しみ抜いて司法試験を目指すような学生生活は決してお勧めできません」とも述べられていますが、司法試験に限らず「自分を徹底的に追い詰め苦しみ抜く」訓練は、うまく世の中を渡っていく上で必要不可欠なものです。

○私が主観的に司法試験勉強に専念したのは大学3年の秋からでしたが、高校時代から司法試験受験は決めていましたので、大学1,2年時も夏休みで帰省したときは、殆ど朝から晩まで気仙沼市立図書館に通い詰めで、荘子邦雄先生の分厚い刑法の教科書など法律書を読み込もうとはしていました。主観的には「自分を徹底的に追い詰め苦しみ抜く」訓練の手始めでした。

○おそらく今の学生さんも、主観的には「自分を徹底的に追い詰め苦しみ抜く」訓練をしているつもりなのでしょうが、どうも、自分たちの時代に比べると甘いなと感じるのは、自分が年を取ったせいかもしれません。数千年前のエジプトの壁画にも「今の若い者は……」と書いてあったそうですから。
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