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裁判官はしつこく説得を-萬年浩雄弁護士著作から

平成21年 5月15日:初稿
「弁護士業務における訴訟事件の意義等雑感」で、「ですから訴訟においても、弁護士は出来るだけ思い込みを排除して事件処理に当たらねばなりません。」と、また、「訴訟事件勝訴の鍵は裁判官の立場で考えられること」で「この目的(依頼者の利益即ち勝訴判決を得る)を達するためには、公平なレフリーの立場にある裁判官ならどう判断するかということを強く意識することの重要性を、シッカリ噛み締めたい」と記載しておりました。

○数日前に福岡県弁護士会の萬年浩雄弁護士著作「人を動かす『人間力』の磨き方-熱血弁護士の事件簿に学ぶ」を購入して斜め読みをしていますが、結構、共感できる記述、勉強になる記述があります。萬年弁護士は、1982年弁護士登録とのことで私より2期下ですが、1946年福岡県生まれとのことで、年齢は私より5年上で、さすがに人生経験の差を感じます。

○どこかで聞いたことがある名前と思ったら「弁護士だからできること―事件は人の欲から起きる」と言う著作も出されており、購入済みでした。こちらは殆ど積ん読でしたので、これを機会に読み直したいと思っております。更に思い出したのですが、数年前に日弁連業務改革委員会で1年ほどご一緒したことがありました。結構、過激ですが共感できる発言をされており印象に残っていました。勿論、万年氏は私などは覚えていないはずですが。

「人を動かす『人間力』の磨き方-熱血弁護士の事件簿に学ぶ」370頁に「議論-裁判官はしつこく説得しなければならない」と言うテーマの記載があります。
要旨は次の通りです。
・萬年氏は昔から議論好きで、若い頃は相手を論破することに快感を求めていたが、相手が途中で沈黙したときは論破したと思っていた。しかし、年を重ねていくと「議論の無駄、エネルギーの無駄」と考え、自分の方が沈黙することが多くなり、実は、こいつと議論しても時間の無駄と引導を渡されたのに、論破したと思い込んでいた若い頃の錯覚に気付いた。

・だから議論は相手の顔や表情を見て続けるべきか否か常に考えているが、裁判になった場合は、相手方や裁判官が馬鹿だと思って議論の手抜きをすると必ずと言って良いほど敗訴する。元裁判官出身の弁護士の主張や立証は本当にしつこく、何度もだめ押しをするので、理由を聞いたら「これで裁判官は当方の主張を理解してくれたと思うのは早計であり、しつこく主張しないと裁判官は理解出来ないものだ」と聞き,元裁判官の裁判官に対する不信感の根強さに唖然としたが、納得もした。


○私も,上記記述を噛み締めています。特に難事件、結論判断の難しい事件であればあるほど、裁判官へのより「しつこい」説得を、これでもか、これでもか、と呆れるほどに繰り返す必要があります。現在、特に交通事故分野で、難しい事件を多数抱えており、「しつこい」説得努力を継続したいと思っております。
以上:1,178文字

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