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将監耳鼻咽喉科院忘年会と「破れ鼓膜よ、さようなら」紹介

平成19年12月23日(日):初稿
○毎年記載していますが、平成19年12月22日、仙台市泉区の将監耳鼻咽喉科医院の忘年会に出席してきました。いつものことながら院長湯浅涼先生のサービス精神の旺盛さに感服してきました。今回は小さなお孫さん達も4名ほど参加したこともあり、赤いサンタクロースの衣装をまとい白いひげを生やしてサンタクロースとして参加者にプレゼントを振る舞うなどされて、小さな子供達にも大喜びされていました。

○会場は、平成18年と同様仙台近郊利府町沢乙温泉内海旅館で泊まりがけで開催され、息子さんの副院長の湯浅有先生、看護師・事務職員と湯浅先生のご家族関係者等40名近い人数での正に「大」忘年会であり、私は4時には将監耳鼻科医院に到着し、湯浅涼先生の車で一足早く内海旅館に到着して宴会開始前に温泉で一風呂浴びるご配慮もして頂き感謝感激でした。

湯浅涼先生は、平成19年7月に「破れ鼓膜よ、さようなら」と言う書籍を出版されました。同書には、湯浅先生が、昭和63年に血液から作ったフィブリン糊と言う接着剤を使って鼓膜を形成する新方式手術を開発した道のりと効果、聴力回復を遂げた患者さんとのエピソード等が綴られています。

○同書によると従来の鼓膜形成術は、サンドイッチ法と呼ばれるもので、全身麻酔をかけ耳の後ろを大きく切開して外耳道皮膚を広く剥がし、形成鼓膜材料として筋膜(耳後部の頭皮下にある側頭筋を包んでいる膜、移植弁)を鼓膜の破れ部分(最大で1平方センチメートル)に挟み込む方法でした。これを従来法と呼びます。

○私も昭和51年7月下旬に東北労災病院湯浅涼先生からこの従来法による鼓膜形成術を受けました。母の話では手術室に入ったから出てくるまで6時間もかかったそうです。この方法では鼓膜を固定・生着させるために1~2週間外耳道にガーゼを詰めて包帯を巻き、ベッドでの安静が必要でした。私の場合の手術後の経緯は、「難聴に至るまで-鼓室形成手術」に記載したとおりです。

○これに対し湯浅涼先生が昭和63年に開発したフィブリン糊による接着法概要は、破れ鼓膜上に麻酔液を浸した小綿球を置くだけで麻酔注射はせず、耳境内から破れ鼓膜の穴に沿って1㎜程度リング上に切除して接着創を作り、従来法で用いる筋膜より浅い皮膚直下の組織から採取した結合組織を破れ鼓膜の穴の大きさの1.5倍にトリミングして貼り付け、フィブリン糊数滴を接合部位に滴下するもので手術時間も1時間程度とのことです。正確な手術法は同書22~24頁に記載されていますので、興味ある方は購入されて一読されることをお薦めします。

○従来法では手術後2週間ほど外耳道にガーゼ等をがっちり詰められ殆ど聞こえなくなります。私も「難聴に至るまで-鼓室形成手術」に記載したとおり手術後1週間は手術した右耳が全く聞こえず手術は失敗したのではと暗澹たる思いに駆られましたが、接着法では術後外耳道に何も詰めないため術後直ぐに聴力回復を確認出来るそうです。

○また従来法では術後1~2週間は安静を保つ必要があるところ、接着法で「めまい」が無ければ1~2時間の休憩で帰宅可能とのことですから、私が受けた従来法との余りの違いに感嘆します。私も湯浅涼先生から贈呈された同書全部を読み終えましたが、このような画期的な手術法を開発された湯浅涼先生の患者本位の医療取組姿勢に大きな感銘を受け、学ばなければならないことが沢山詰まっていると感じました。この点については後日紹介します。
以上:1,420文字

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