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アルツハイマー病になった父の思い出-人工透析後の変化

平成19年10月12日:初稿
○「アルツハイマー病になった父の思い出-腎臓機能喪失」に記載したとおり、父は、平成6年頃アルツハイマー病で介護施設に入所し、平成8,9年頃には一人息子の私の顔すら判別できなくなり、平成11年9月下旬に至り、腎機能を失い、このままでは1週間も持たないと宣告され、人工透析を始めました。

○この人工透析を始めてから2週間ほど経った週末に父を見舞うと父には驚くべき変化が起きていました。人工透析開始直後に見舞ったときは目も虚ろで、私を見ても何の反応もなかった父が、今度は私を見て明らかに反応しています。

○「父ちゃん、息子の亀一だよ、判る?」と聞くと、私の顔を見上げて、微かに頷きました。驚いた私は、一緒に行った妻を指さし、「亀一の嫁さんだよ、判る?」と聞くと、これも微かにうなずきました。そして息子を指さして確認すると、さすがに息子については怪訝な顔をして判らないような素振りでした。息子については生まれた頃はすでにアルツハイマー病の兆しが見られ、殆ど記憶がなかったものと思われます。

○父が入院してから一番長く看護に付き添っていた次姉に聞くと、ここ数年介護施設に見舞いに来ても判別できなかった気仙沼にいる甥や姪のことも、透析開始後時間を経る毎に意識が回復してきて、判別するようになったとのことです。私は嬉しくなって、色々話しかけると、以前は何の反応もなかったものが、微かに反応するようになっています。

○透析開始直後に見舞ったときに、主治医から症状について説明を聞いたとき、脳のCT写真かMRI写真を見せられ、確か「脳がスカスカ」の状態との言葉で、回復の可能性は全くなく、透析は単なる延命処置に過ぎないと説明されていました。それが、透析開始後2週間ちょっとで、数年前から判別できなくなっていた私を判別するようになったことに人間の身体の神秘さ、奥深さを実感しました。

○私が更に驚いたのは、私が身につけている父からプレゼントされた時計を見せたときのことです。この時計は昭和52年10月、私の司法試験合格祝いに父が私にプレゼントしてくれたもので、当時で22年間ずっと使用してきたものです。「父ちゃん、この時計、覚えている?父ちゃんから貰ったものだよ。」と間近に見せると、時計をまじまじと見て、「覚えている」と言う感じで、首を縦に振りました。

○主治医に面会して説明を聞くと、透析開始後症状は安定しているので、風邪を引いて肺炎を起こすなどの異変がない限り、しばらく生命の危険は無いと言います。私は1日でも長く生きて欲しいと願い、病室を後にしました。
以上:1,057文字

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