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谷沢永一先生の「知ったかぶり日本史」-上手い嘘の意義

平成19年 3月13日:初稿
谷沢永一先生の「知ったかぶり日本史」の第6章「女の難を言うべからず」の
人間関係の絆はただひとつ、上手い嘘、である。
の意義について私なりに考えます。

○「女の難を言うべからず」の中の「夫婦、友達、それぞれが、本当に腹の底のまた奥底に秘めている思いをすべてぶっちゃければ、ただそれだけで、家庭も交友も一瞬にして完全に崩壊する。」との記述は実に核心をついたものであり、我が50数年の人生を振り返ると、思い当たることが多々あります。

○「本当に腹の底のまた奥底に秘めている思い」を全てではなくても、一部でもぶちまけて、人間関係が「完全に崩壊する」まで至らずとも、その一歩手前まで行って、冷や汗をかき、その修復に難儀したことは山のようにあり、その程度の小さい例は、日常茶飯事にあると言っても良いでしょう。

○誠に人間とは、「自己に甘く他に厳しい」習性があり、人間の「本当に腹の底のまた奥底に秘めている思い」は他人から見れば、身勝手そのものであることが普通です。故に人間は、「本当に腹の底のまた奥底に秘めている思い」を制御しなければなりません。

○この「本当に腹の底のまた奥底に秘めている思い」を制御できなくなる典型は激高したときであり、対峙する人間がお互いに、この思いを制御できず、思いのたけをぶつけ合うことにより、殆どの場合は、その人間関係は崩壊します。

○人間関係を崩壊させずその絆を維持する、方策は唯一つ、上手い嘘、であるというのは、この「本当に腹の底のまた奥底に秘めている思い」を制御することであり、嘘をついて相手を騙すと言うことではありません。人間は、案外、相手の「本当に腹の底のまた奥底に秘めている思い」を見透かせる場合も多くあります。

○この場合、相手がこの思いを制御して、思いに反することを口に出して伝えて来たことに対し、「この野郎、心にもないことを言って俺を馬鹿にしやがって」と思うよりは、自分との人間関係を壊さないように気遣いをしているなと感じ取るのが普通の人です。

○自分との人間関係を崩さないように気遣いしてくれることは自分との仲を大事にしてくれる、すなわち自分を大事な人と評価してくれていることだと感じ取り、如何に見え透いたお世辞、ウソだと判っても、その気遣いに感謝し、お互いの人間関係は良好に維持できます。
つまり、上手い嘘、とは相手に対する気遣いの極言と理解しました。
以上:981文字

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