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法曹資格の門戸を広く開放することの是非

平成18年 3月17日:初稿
○H18年3月16日更新情報「嶋津一級建築士姉歯問題解説-九士会平成18年3月例会」で「『建築士の社会的地位が他の専門職と比べてあまりにも低い。なぜなら、建築士と呼ばれる数が多くその質も低い。』との説明が衝撃でした。」と述べました。
と言うのは我々弁護士も今後の大量増員で社会的地位が低くなることが予想されているからです。

司法試験合格者数・合格率の推移記載の通り、私が受験した昭和50年代当時は、受験者2万数千名に合格者が450~500人で受験者60人に1人しか合格せず合格率は1.6%程度であり、合格ラインに達するには1日10時間ずつ3年間勉強しなければならないと言われていました。

○私は昭和48年の大学3年から司法試験受験を宣言して受験勉強に入り、昭和50年秋から恩師U先生の通信指導を受け、昭和52年秋挑戦4回目でようやく合格できましたが、受験勉強中は一体合格する日は来るのだろうかと大きな不安を抱えながらの日々でした。司法試験で人生を棒に振ったという話しも良く聞こえてきたからです。

小松弁護士昭和52年1月3日の日記に記載したとおり、「昨日、一昨日と既に社会に出た友人達と久しぶりに会った。皆、元気でやっている。各々現状に不満を持っていても、一応独り立ちした安堵の色を持っていた。○藤○一が言った如く俺は未だに何一つ始まっていない。全くの半人前だ。良く自覚せよ。今の状態から一日でもはい出せるように努力せよ。」と何一つ始まっていない自分に大きな不安を抱えていました。

○こんな不安を抱えるのは、法曹の入口が余りに狭すぎたからです。入口が余りに狭すぎるため入りたくても入れず折角法曹としての恵まれた資質を持ちながら狭すぎる入口のため入ることが出来ず、資質を生かせず終わってしまう例も多かったと思われます。

○入口が狭すぎるため入れる人は限られ、その限られた人は限られているが故に競争もなく容易に食べることが出来、食べるための努力も怠りがちになるのではとの思いがあり、だとすれば入口は出来るだけ広くして法曹の志を持つ人は可能な限り広く入れるようにし、その代わり入った後も大きな努力をしなければ簡単には食べられない制度にした方がよいのではないかと言うのが私の考えでした。

○要するに資格は簡単に与えてもその資格だけで食べるには更に一層の自助努力を要する制度の方が制度としては合理的ではないかとの思いもありました。しかし一級建築士の現状報告を受け、資格が取りやすく資格者が増えると食べるために不祥事も増えるとの事例報告に、入口が狭い方がよいのか、広い方がよいのかなかなか一筋縄ではいかない難しい問題だと実感した次第です。
以上:1,099文字

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