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松本守雄医師講演会”頚椎加齢性疾患と頚部損傷”備忘録4

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平成23年11月18日:初稿
○「松本守雄医師講演会”頚椎加齢性疾患と頚部損傷”備忘録3」の続きです。

8.頚部損傷
(1)総論

 むち打ち損傷、頚椎捻挫、外傷性頚部症候群と呼ばれるもの
 通常は、追突によって頚椎の過伸展→過屈曲→元に戻るとのむちがしなるような動きをするため当初「むち打ち損傷」と名付けられた。
 ダミーを使った研究での受傷メカニズムとしては、頚椎の過伸展→過屈曲の過程でで椎間板が後ろに飛び出し脊髄を押す等の頚椎の構成要素が障害されることが判っている。外力が強いと椎間板の脱臼等損傷もある。

 頚部損傷の分類
・骨傷(骨折・脱臼)がある場合は頚椎損傷
・骨傷がない場合、外傷性頚部症候群
         頚椎捻挫-居所所見だけ
         神経根型-神経根の障害
         脊髄損傷型-脊髄も傷んでいる
  交通事故の場合、大半は、神経症状のない頚椎捻挫型

(2)頚椎捻挫型
 交通事故むち打ち損傷の場合の大半が該当し、基本的には自覚症状主体
 自覚症状は、頚部痛、頭痛、肩凝り、運動時痛、めまい、耳鳴り、
 むち打ち損傷での頚部症状のある人500人の調査結果では20%の人に上肢しびれが見られたが、神経根障害があるかどうかは、ある神経根の支配領域に一致した筋力の低下、バビンスキー反射等反射の異常が出て初めて判定できるが、殆どは神経症状が見られない。

(3)中心性頚髄損傷
 X線上明らかな脱臼や骨折は認めないが、頚髄の障害があるもの
 MRIでは、狭い部分で傷害された脊髄は高輝度で白くなっていることで診断
 脊柱管が広い人に中心性頚髄損傷が起きることは非常に強い外力が加わらない限り極めて希
 背景には、受傷前から脊柱管狭窄つまり脊髄の通り道が狭いという状況があるのが殆ど
 先天的に脊柱管が狭い人、年齢によって頚椎症や椎間板の傷みのある人、後縦靱帯骨化症の人等基本的には加齢性変化を持った中高年に起こることが殆ど

 受傷機序は、頚椎が過伸展されて、脊髄が挟み打ちになり、脊髄の中心部が傷害され、脊髄中心部にはいろいろな神経繊維が通っており、特に上肢、手にいく繊維が中心部を通るので中心性頚髄損傷の臨床的特徴は、腕の麻痺が非常に強く現れる。
 手のしびれ、指先のしびれ、指先が動かしにくいとの症状が最後まで残存することが多いが、基本的には、発症時に一番重く、基本的には手術をしない保存療法でもだんだん良くなるものが大半

(4)バレー・ルー症候群
 自律神経の障害が前面に出て、頚部痛に加えてまめい、耳鳴り、頭重感等の自律神経症状が出るもの
 但し、世界的に見るとこの名称は余り使われなくなっている。

(5)治療 
 エビデンス(Evidence)に基づいた有効な治療方法はない。
 基本的に、むち打ち損傷は予後は良好であることを患者に十分に説明して不安を与えないようにして可及的早期に社会復帰を図る。

以上:1,175文字

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