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脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の基礎

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平成19年 4月20日:初稿
○交通事故によるRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)かどうかを巡って熾烈な争いになっている事案を取り扱っていますが、交通事故後、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の疑いがある事案が入りました。私にとって初めての事案で、ネット等で調べた備忘録です。

脳脊髄液減少症とは、低髄液圧症候群とも呼ばれ、脳と脊髄(せきずい)を覆う脳脊髄液の圧力が低下する病気です。交通事故後発症の場合は、外傷により脊髄の圧力が一時的に上昇し、神経の出ている部分(神経根といいます)の膜が破れて、髄液が漏れるのが原因ではないかとされています。

脳脊髄液(のうせきずいえき、cerebrospinal fluid、CSF)とは、脳室系とクモ膜下腔を満たす、リンパ液のように無色透明な液体で、略して髄液とも呼ばれ、医学芸術社の「人体解剖ビジュアル」によると、脳脊髄液は、脳室系の脈絡叢で1日約500ml生産され、第4脳室正中口あるいは外側口からクモ膜下腔に出て循環した後、上矢状静脈洞などに排出され、1日数回入れ替えら、脳・脊髄を浮かせて外力から保護し、更に脳の水分含有量を緩衝したり、形を保つ役に立っています。

脳脊髄液の圧力が低下することによって、頭や首、手足などの痛み、聴力や視力、味覚の障害などの脳神経症状、血圧障害や胃腸障害などの自律神経症状、記憶力低下や不眠、うつなどの大脳機能障害、倦怠(けんたい)感など多岐にわたり症状が現れ、これが脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)と呼ばれます。平成12年1月頃から知られるようになり、日本全国に30万人位の患者がいます。

○これまでは脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)は、軽い交通事故では起きないと考えられていたため、心因性とされたり、ひどい場合は「保険金目当て」の詐病とされており、実際、私が扱っている案件も保険会社からはそのような言い方をされてきたようです。

MEDICAL NEWS共同通信社「最新医療情報」での国際医療福祉大熱海病院の篠永正道(しのなが・まさみち)教授(脳神経外科)の説明では、「髄液が減ると、そこに浮かぶ脳が下がる。これが多様な症状を引き起こす原因とみられる。髄液の圧力低下ではなく、量の減少が問題で、むしろ『脳脊髄液減少症』と呼ぶべきだ」とのことです。

脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の診断は、Gd造影脳MRI、RI脳槽・脊髄腔シンチグラム、MRミエログラフィー、CTミエログラフィーなどで髄液漏出像を発見したり、髄液圧を測定して行います。その結果、低髄液圧症候群と診断された場合、安静臥床にして、水分補給し、改善されない場合は、ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)と呼ばれる治療を行います。

ブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)とは、漏出部位の脊椎硬膜外腔に自分の静脈血を注入し、血液が糊状に凝固し癒着をする事によって漏れを塞ぐ方法で行います。ブラットパッチで治療した患者数は1000名以上いるそうです。これでも改善が見られない場合、漏出部位に外科的手術を行う場合があります。
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