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2016年08月16日発行第179号”弁護士の勘違い”

平成28年 8月 8日(月):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成28年8月16日発行第179号「弁護士の勘違い」をお届けします。

○大山先生、平成28年8月で結婚20周年とのこと、おめでとうございます。「バイバイ」なんて伝言残されないよう、これからも仲良くするため、ご夫婦でしばらくどこかに行かれるそうです。そこでゆったりと過ごすためニュースレター第179号はいつもより早くお届け頂きました。発行日は8月16日ですが、私もその頃、一人でですが、海外視察旅行中のため、早めに紹介しておきます。

○大山先生は、考えが大人のため、私よりも年長に感じますが、今回は、ズッと若かったんだと実感しました。「私くらいの年代の人だと、松任谷由実の曲を知らない人のほうが珍しい」と記載されていますが、私は全く知りません。私が一番好きな男女間の愛の唄は、北島三郎氏の「あじさい情話」です(^^;)。

○こちらは、これまた私の大好きな作詞家星野哲郎氏の作品で「心変わりは憎くても 逢えばおまえが離せまい 俺の負けだよ 戻っておくれ」とシンプルで誤解の余地のない明快な歌詞です。ところが松任谷由実氏の曲は、「不安な気持ちを残したまま 街はDing-Dong遠ざかってゆくわ」、「しかってもらうわMyDarlig」なんてフレーズに馴染めず、「不安なら、相手のママなんか頼らず自分でしかればよかろうに」と考えてしまい、なにかシックリきません(^^;)。

○男女間紛争等では、若い世代の方とは感覚の違いがあることをシッカリ自覚して、勘違いしないよう注意してアドバイスが出来るよう努めます。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士の勘違い


毎日暑い!さらにもうすぐお盆休みです。小難しい法律の話なんか、誰も読みたくないでしょう。ということで、いつも以上に、どうでもよいお話です。

私くらいの年代の人だと、松任谷由実の曲を知らない人のほうが珍しいと思います。私も、いくつものフレーズ、自然に頭の中にわいてきます。

「海を見ていた午後」なんて好きでした。山手の静かなレストランで、ソーダ水の中を通る貨物船を見ながら、別れた彼を思い出す歌ですね。別れるときに、言葉を出すと泣いてしまいそうなので、代わりにメッセージを書きます。しかし、テーブルの上には、紙ナプキンしかない。「♪紙ナプキンにはインクが滲むから忘れないでってやっと書いた遠いあの日♪」

青春の1ページですね。思い起こせば、私にもこんな甘酸っぱい思い出が、全然なかった。(ないんだったら、わざわざ書くなよ!)そもそも私の場合、このメッセージの部分を、長いこと誤解していました。「別れるときに何で、紙ナプキンに字を書く場合の注意事項をアドバイスしたのだろう?」と、心底不思議だったのです。

つい最近になって、紙ナプキンに書かれた言葉は、単に「忘れないで。」だけだったと理解できちゃいました。あ、あほか!こうしてみると、私が全く女性にもてなかったのには、やはり理由があったのだなと、今にして思い至ったのです。ううう。。。

でも、こういう勘違いは、私だけではないようです。昔読んだ本に、「土壌改良」の必要性を訴え続けてきた大学教授に話がありました。各地で何回も説明会を行ってきたんですね。ところがある日、参加者から質問されたそうです。「先生のお話はとてもよく理解できました。ところで、先生の話されていたドジョウは、どこに行けばとれるんでしょう?」この教授も、まさか「土壌」と「ドジョウ」の違いから説明するなんて、思いもよらなかったでしょうね。

弁護士の場合も同じようなことがあるのです。こちらは専門家で、そればかりやっていますから、自分が知っていることは、普通の人も当然知っているだろうと、何となく思い込んじゃいます。刑事事件で「実刑」って言葉ありますよね。執行猶予が付かないで、現実に刑務所に入る刑罰です。ところが、相談に来たお客様から、「少し前に、実刑になりました。」なんて言われて、それを前提に話していたら、「前回の実刑では、何とか執行猶予が付いて助かりました。」この勘違い、何人もの相談者の方から聞いたことがあります。

児童買春事件の相談もよく受けます。児童買春では、被疑者が相手の女性について、18歳未満と知っていたかどうかが、重要なポイントになります。「知らなかった。」と主張しても、相手の女性の見た目が明らかに幼いときには、捜査機関に信じてもらえないことがあります。そこで、相談者の方に、「相手の女性、見た感じはどうでしたか?」と質問したんです。すると回答が、「かなりブスでしたね。エラが張っていて。」そ、そこじゃないだろう!

「勘違いする人の方が悪い!」なんて考えたら、弁護士失格です。基礎の基礎から丁寧に、しっかり説明しないといけません。これからはお客様に、「契約書にはインクがにじむから忘れないで!」と、しっかりアドバイスして参ります!

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◇ 弁護士より一言

ユーミンに、有名な「ルージュの伝言」って有りますよね。浮気した彼に対して、女の子がバスルームにルージュで伝言を書きます。「♪浮気な恋を早く諦めない限り、うちには帰らない♪」と歌は続きます。私は長いこと、口紅で書いた伝言とは、このセリフだと思っていたのです。浴室の、恐らく鏡に書いたのだろうけど、よくもまあこんなに長いセリフを書けるなと感心していました。先日その話を妻にしたら、「理屈っぽいこと考えるの本当に好きね。きっと、『バイバイ』とか『じゃあね』って書いたんでしょ。」と呆れられました。ほ、ホントですか?

この8月で、結婚20年になりました。「バイバイ」なんて伝言残されないよう、これからも仲良くしていきます!
以上:2,449文字

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