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2016年01月16日発行第165号”弁護士のマネー・ボール”

平成28年 1月17日(日):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成28年1月16日発行第165号「弁護士のマネー・ボール」をお届けします。

○私は、野球は小学校5,6年生の時は、地元チームの名キャッチャーと呼ばれ打順も4番で活躍したと記憶しています。あくまで主観的記憶で当てになりません(^^;)。その後、中学時代は軟式庭球部に入り1年も続かずやめましたが、野球には興味がなくなりました。そのためプロ野球にも殆ど興味がなく、地元koboスタジアムでの楽天戦も、顧問先からの招待チケットを頂いたときだけ観戦するだけで、自分でお金を出して観戦したことは1回しかありません(^^;)。

○しかし、大山先生の以下のニュースレターを読んで、映画「マネーボール」が無性に見たくなりました。映画は好きな方で、ヨドバシ仙台店のDVD売り場に行くと手当たり次第にブルーレイディスクを購入して、相当の積ん読(積ん鑑?)が溜まっています。「マネーボール」もあったような気がして確認すると旧自宅AVルームにあるようです。

○本日午前、早朝テニスの予定でしたが、映画「マネーボール」の鑑賞でもしようかと思っているところです。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士のマネー・ボール

「マネー・ボール」というのは、野球の世界に革命をもたらした、ノンフィクションです。日米でベストセラーになったうえ、ブラッド・ピットの主演で映画にもなりましたから、見た方も多いでしょう。

野球はスポーツではなく、金銭ゲーム(マネー・ボール)になってしまったなんていわれてます。選手に支払う年俸は凄い金額です。アメリカの球団の場合、例えばヤンキースのような金持ち球団は、選手の年俸の総額は、150億円にも上るそうです。一方、貧乏球団ですと、せいぜい50億円程度しか支払えません。(これでも凄い金額ですけど。。。ちなみに日本の場合、巨人の年俸総額が50億円以下です。)そうしますと、金持ち球団は、お金に任せて良い選手を沢山採用する一方、貧乏球団には良い選手が集まらなくなるはずです。そんな中で、お金をかけずに、貧乏球団に良い選手を入れて、強い球団としていく話です。

それまでの常識ですと、良いバッターは、ヒットやホームランを沢山打つ人ですよね。そういう選手は、非常に高く評価されて、高い年俸が支払われます。しかし、野球の試合に勝つためにどういう選手が大切かを改めて考えてみると、必ずしもヒットを打つ必要はないわけです。フォアボールを選んで出塁しても、勝利への貢献という意味では、ヒットを打つ選手と何ら変わりません。そこで、打率は必ずしも高くないが、フォアボールでの出塁率の良い選手を探すわけです。そういう選手は一般的には高く評価されていませんから、比較的安い年俸でとることができます。例えば新人を選択するドラフトの場で、そういう観点で選手を選んでいくわけです。

投手の場合も同じようなことが言えます。良い身体をして、剛速球を投げるピッチャーは高く評価されています。一方、打ちにくい変則的な球を投げる投手は、何故か評価が低いわけです。さらには、痩せすぎだとか、太りすぎだとかといった理由があると、実力以下にしか評価してもらえません。そういう選手を、安い年俸で引っ張ってきます。このような手法で、貧乏球団を優勝争いに絡むくらい強くしていく話です。

これは野球の話しですけど、弁護士の場合にも同じようなことがあるのではと考えたのです。日本でもアメリカでも、法律事務所は良い若手弁護士を採用しようとします。特にアメリカでは、お金のある巨大法律事務所は、相当高いお金を払って、優秀な若手弁護士を採ります。しかし、その場合の選定基準は、「若くして優秀な成績で有名ロースクールを卒業した」とか、「弁護士としての押し出しが立派である」みたいなものになっているわけです。しかしこれでは、かつて球団が選手を選んだ基準と似たようなものでしょう。「裁判に勝つ」という目的の為に、各弁護士に要求される能力は何なのかを、マネー・ボールと同じように考えれば、これまで見逃していたような弁護士を、ずっと安い値段で発掘できるかもしれないのです。

さらに考えますと、そもそも野球の場合に、「勝つ」ことを「最終目的」にして、選手を選ぶことが本当に正しかったのか、私など疑問に思えてきます。野球は、ファンあっての人気商売でしょう。それなら、人気を出すためにはどういった能力が必要なのか、その能力を持つ選手をどうやって選定するのかを考えることも必要かもしれません。同じように弁護士事務所でも、単に裁判に勝つというだけではなく、お客様に満足してもらえるという「最終目的」に向けて、一番適した弁護士を採用していきたいと思ったのです。

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◇ 弁護士より一言
小学4年生の息子は、学校で友達と下品なネタを楽しんでいるみたいです。私はテレビを見ないんですが、息子のおかげで「安心してください。はいてますよ!」なんて覚えました!その程度ならまだいいんですが、妻から「これ、レンジでチンしといて」などと言われると、ゲラゲラ笑って、「チンなんて、ママ、エロス!」とうるさいんです。あ、アホか!我が息子ながら、将来が心配になってきたのでした。。。
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