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2014年12月16日発行第139号”弁護士を変える経営”

平成26年12月16日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成26年12月16日発行第139号「弁護士を変える経営」をお届けします。

○今回は、「クロネコヤマトの宅急便」創業者小倉昌男氏著「福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出」を読まれてのご感想です。アマゾンでの書籍説明は以下の通りです。
お役所頼みで補助金頼りの福祉政策では障害者の幸せは実現できない! いまこそ「もうかる経営」を実践して、障害者が「自分で稼いで生きていける」仕組みを完成すべきだ! 宅急便の生みの親にして、数々の国の規制と戦った小倉昌男元ヤマト運輸会長が、みずからの私財を投入したヤマト福祉財団を率い、福祉の世界の革命に乗り出した。「福祉」の美名のもとに、いっこうに障害者の幸せにつながらない今の福祉政策を徹底的に論破し、自ら考案した焼きたてパン販売事業や製炭事業の伝道で障害者施設のビジネスに経営力をつけさせ、毎年多くのセミナーで福祉関係者に「経営」の真髄を伝授する。真の市場主義者にして民主主義者、小倉昌男のほんとうの「ノーマライゼーション」社会を実現させるための理論と実践の一冊!
○読書感想ブログでは、「【読書】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男」が判りやすくこの本の中身について解説しています。交通事故で半身不随になり損害賠償請求をしていたお客様が、ある授産所に入所し職業訓練を受けたところ、加害者側保険会社から職業訓練によって労働能力が回復したので将来の逸失利益を減額すべきとの主張が出されました。そこで授産施設に障害者の給料を確認したところ、月2,3万円も貰えれば良い方だと報告を受け、この報告を裁判所に書証として提出したことがあります。

○小倉昌男氏の著作が出た当時は、障害者の給料は月額1万円程度でその是正を企図した小倉氏の心意気には感動しますが、弁護士の意識改革も必要との大山先生のご賢察には全く同感です。私も弁護士5年目くらいから弁護士の感覚「俺たちは世の指導者だ!」、「その辺の普通の職業とは違って偉い仕事なんだ!」との意識に違和感を覚え、「自戒せよ!自戒せよ!」と言い続けてきたつもりですが、「自戒が足りない!」と反省することも良くあります。これからも「自戒」の意識だけは持っていこうと思っております。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士を変える経営


小倉昌男といえば、「クロネコヤマトの宅急便」を創業した、立志伝中の人物ですね。国の規制と闘いながら、新しい事業を作り出した、本当に偉い人です。
小倉昌男は晩年、世の中を少しでも良くしようと、手弁当で福祉の活動を始めます。その経緯を記したのが、「福祉を変える経営」という本です。本の中で小倉は、それまでの福祉施設(身障者を集めて、簡単な仕事をしてもらう、デイケアセンターのようなところです)のあり方に問題提起します。身障者たちに支払われる「労働」の「対価」は1時間当たり100円程度です。月給でせいぜい1万円なんですね。

そこで行われている「仕事」というのは、簡単な下請作業の他は、木の切れ端を無料で貰ってきて、それを加工して「ペンダント」や「キーホルダー」を作ることなのです。「そんなものを、誰が欲しがるのか?」というのが、小倉昌男の単純な疑問でした。「経営」を知らない人たちが「福祉」を行っているから、そんなことを平気でしているのではないかということです。そこで、小倉先生は、私財を投げうって、福祉施設の経営者の為のセミナーを行います。そのセミナーで、小倉昌男は熱く語りかけます。

「木のペンダントをバザーで買うのは、慈善の心で買っているだけで、欲しいから買うのではない。」
「みなさんは『福祉の仕事は尊い仕事だ。』『企業がやっているのはしょせん金儲け』『金儲けは汚いことだ。』と考えているのではないですか?」

そういう問題提起の後、福祉施設の「経営者」たちに、本当の経営というものを教えていきます。

「人からお金を巻き上げようなんて動機でビジネスはできません。そんなさもしいサービス、さもしいモノに人はおカネを払いません。」「お客様の為に頑張ったご褒美として収入が増える。この金儲けの原則を決して忘れないでほしいのです。」「月給1万円以下で働かせていたら、障害者を飯の種にしていると言われてもしょうがないのです。」「『素晴らしいことをやっている』という意識を変えて下さい。」

小倉昌男は、自ら身障者の為のビジネスを立ち上げます。そして、お客様に喜んでもらえるものを販売したうえで、働いている身障者の人たちに月に10万円以上の給料を支払ってみせるのです。経営のプロが、如何に凄いのか、読んでいて感動を覚えました。

ところで、小倉昌男の問題提起は、現在の弁護士達にも、本当に必要なものだと思い至ったのです。
『弁護士の仕事は、人権を守る尊い仕事だ。企業がやっているのは、しょせん金儲け』という思い上がった考えを捨てて下さい。」「お客様からお金を巻き上げようなどというさもしい弁護士に、お金を払う依頼者はいません。」「『人権活動をしている』を免罪符に、事務員さんを酷い待遇で使うことは許されません。それでは、『人権』を飯のタネにしていると言われてもしょうがないのです。

私自身、自分が弁護士になる前から、「弁護士という人たちは、ビジネスをする人たちを下に見ているな!」と感じていました。「俺たちが指導してやるのだ。」と考えているとしか思えないのです。今まで殿様商売を続けていた弁護士達も、お客様に喜んでもらえる「経営」を考えるときが来ていると思うのでした。

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◇ 弁護士より一言

「サンタクロースが、フィンランドを出発しました!」というニュースを、テレビでやっていました。それを聞いていた中学生の次女が、真剣な顔で、「それじゃサンタさん、今頃沖縄あたりまできているかなあ。」と言っいました。すると長女が、お姉さんぽく言ったのです。「まだそこまで来ないでしょう!サンタさんは、まずは近くの国から行くに決まってるの!」ほ、本気ですか!!
普段は大人びたことを言ってるくせに、うちの娘達は、おバカではと、心配になったのです。それとも、親にプレッシャーをかけているんでしょうか?
クリスマスを前に、悩みが尽きないのでした。
以上:2,694文字

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