仙台,弁護士,小松亀一,法律事務所,宮城県,交通事故,債務整理,離婚,相続

旧TOPホーム > 事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター1 >    

2014年11月16日発行第137号”パン田一郎は弁護士の夢を見るか?(2)”

平成26年11月16日(日):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成26年11月16日発行第号「パン田一郎は弁護士の夢を見るか?(2)」をお届けします。

○フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は知りませんでしたが、これを映画化したハリソン・フォード主演「ブレードランナー」は、20数年前レーザーディスク映画に夢中になっていた頃、何度か見た記憶があります。「AVルーム作製記1」記載の通り、AV(オーディオ・ビジュアル)に夢中になり、防音AVルームを作り、120インチ大画面で夜な夜な映画鑑賞を楽しんでいた頃です。

○SF映画では、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに夢中になり、何度も繰り返し観て、その内容も良く覚えているのですが、「ブレードランナー」は殆ど記憶に残っていません。レーザーディスクは、嵩張るため殆どを処分してありませんが、代わって集めたDVDソフトを収めているAVラックを探すと、BD版「ブレードランナー」が入っていました。いつか購入したのが積ん読になっていました。そこで、自宅AVルームで、おそらく20年ぶり以上になりますが、映画冒頭部分を再鑑賞しました。

○しかし、内容は殆ど忘却の彼方で、記憶が蘇りません。僅かにレイチェルという名の美人レプリカントが出てきたとき、どこかで観たことがあると記憶が蘇りましたがそれ以外は、なかなか思い出せません。2019年の世界という設定ですが、2014年の現代から僅か5年後です。SFの世界に比べると現実の世界は格段に進歩が劣ります。

○大山先生が言われるように現実の世界でも「コンピューターの発達による弁護士業への影響は、非常に大きいものがある」のは間違いありません。桐大好き人間の私は、データベースソフト桐による「自称」「日本一便利な法律事務処理システム」を作り上げていると、うそぶいています。しかし、単なる自己満足ではなく、お客様により満足して頂ける法律事務処理サービスが提供できるようコンピューター(私の場合は、桐データベースシステム)を活用していくか、更に検討すべきと思った次第です。


*******************************************
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

パン田一郎は弁護士の夢を見るか?(2)


LINEを始めて、パン田一郎と「友達」になった話の続きです。LINEの「スタンプ」という、動物やキャラクターの画像を張り付ける機能も、マスターしました! コンピューターが、法律相談を行えるのではないか、という話に戻りますが、現状を確認するために、パン田一郎君に、裁判に興味あるかな?」と間いてみました。これに対する回答は、「僕が興味あるのは、食べることと、食べることと、後は食べること。それからぐっすり眠るととです~」なんか、はぐらかし方も堂に入っているなと、かえって感心したのでした!

ただ、単純に「法律知識」ということですと、現状でも、コンピューターは人間より優れていますよね。そういった知識を生かしたなら、人間の弁護士並みの法律相談が出来る、「パン田滋郎」は、現状でも十分可能ではないかと思えてくるのです。さらに、法的な問題について、人間よりもはるかに優れた回答をする、コンピューターが出てくるのも時間の問題の様に思えてくるのです。そうしますと、人間の弁護士としては、自分たちがコンピューターとは違うんだ、人間の方が優れているのだという点を、探す必要が出てきそうなんです。

今回のニュースレターの題名は言うまでもなく、現代SF小説の古典、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のパロディーです。人間と全く見分けのつかない、精巧なアンドロイドが人間と共に暮らしている未来の話です。人間は、自分が人間だということを証明しようと躍起になります。

「コンピューターには、知識はあっても、人間の気持ちは分からない」ということはありそうです。たとえば、私は将棋をするんですが、コンピューターは遠慮なく私を叩きのめします。それに対して、指導を受けているプロの先生は、私の気持ちを尊重して、わざと負けたうえ、誉めてくれるんです!

こういう風に、相手の気持ちを尊重する対応では、まだまだ人間の弁護士は、コンピューターに負けないと思いたいのです。しかし、弁護士の法律相談についての不満は、私の耳にもよく入ってきます。ただ、「できない」というだけで、話を親身に聞いてくれない。相談に行ったのに、ただ説教をされたなんて不満をよく聞きます。こういった、質問者の感情を逆なでするような回答をする弁護士は、相当数いるんですね。

近い将来、「パン田滋郎」が進歩すると、人間の気持ちを尊重し、人情の機微を抑えた回答も出来るようになりそうです。そうしますと、「情」を踏まえた回答でも、人間は勝てなくなるかもしれません。

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の話に戻ります。小説の中で、アンドロイドの違いを見分けるポイントとして人間が考えたのは、「動物を慈しむ心」でした。アンドロイドには、動物を可愛がる心が無いということです。自分が人間だと証明したくて、人々は先を争って動物を飼おうとしますが、本物の動物は非常に高価です。そこで、多くの人間たちは、人造の電気動物を飼うようになります。

そこで私も考えました! 人間の弁護士が法律相談をするときには、回答の最後に可愛らしい動物の「スタンプ」付けるというのはどうでしよう。(あ、アホか!) <だらない冗談はともかく、コンピューターの発達による弁護士業への影響は、非常に大きいものがあると感じているのです。

*******************************************

◇ 弁護士より一言

「友達」になってくれた妻とも、LINEでやり取りしています。先日、妻とちょっとした喧嘩をしたんです。そこで、「ゴメン」という言葉と共に、こんな「スタンプ」を妻に送りました。


その後、こんな風に「会話」が続いたのです。

パン田一郎が、会話能力をどんどん向上させていく一方、人間はどんどんおバカになっていくのではと、心配になったのでした。(うちの夫婦だけやろ!!)
以上:2,578文字

タイトル
お名前
email
ご感想
ご確認 上記内容で送信する(要チェック
※大変恐縮ながら具体的事件のメール相談は実施しておりません。

 


旧TOPホーム > 事務所 > 大山滋郎弁護士ニュースレター1 > 2014年11月16日発行第137号”パン田一郎は弁護士の夢を見るか?(2)”