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2014年09月01日発行第132号”弁護士の漢字教室”

平成26年 9月 1日:初稿 平成26年11月13日:更新
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成26年9月1日発行第132号「弁護士の漢字教室」をお届けします。

○ウィキペディア解説では、「白川 静(しらかわ しずか、1910年4月9日 - 2006年10月30日)は、日本の漢文学者・古代漢字学で著名な東洋学者。学位は文学博士(京都大学)。立命館大学名誉教授、名誉館友。福井県福井市生まれ。」とのこと、勉強になりました(^^;)。「著書の重厚な印象から怖い人だという印象を受けがちであるが、生前の白川に接した人によれば、茶目も飛ばすような軽妙な一面もあったという。(中略)荒川静香・イチローが好きで、イナバウアーの真似をしたこともあったと娘が述懐している。」との説明が印象に残りました。90歳過ぎてイナバウアーができるなんて、凄い。

○今回は、難しい漢字の話で、特に「辯護士」の「辯」の両側の漢字、「護」の作りの漢字が、難しすぎて、JIS規格外のため、ATOK手書き入力しても、私のパソコンでは「?」としか表示されません。Unicode番号だけ表示しました。
(注;平成26年11月13日、桐HPBを桐10にバージョンアップすることで、これらの「辡」(※Unicode:U+8FA1のJIS規格外漢字「べん」)、「蒦」(※Unicode:U+84A6のJIS規格外漢字「かく」)も表示できるようになりました。)

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士の漢字教室


漢字と言えば、何と言っても白川静先生ですね。
10年近く前に、96歳で亡くなった大先生です。
漢字辞典にしろ、他の辞典にしろ、多くの人が協力して作りますよね。酷いのになると、他からコピーして作ったりします。ところが白川先生は、それぞれ毛色の違う、分厚い漢字辞典を3冊作られたんですが、これを全部自分で書いて作ったというメチャクチャ凄い人です。その中では、漢字の生い立ち、その呪術的な性格などが、説明されています。

白川先生のお話は、内容が深すぎて私にはよく理解できないんですが、「分からなくても面白い」という、本当に凄い人なんです!(なんのこっちゃ。)

白川先生によると、多くの漢字は、「神」や「呪術」と関係があるというわけです。例えば「道」という漢字がありますよね。人が通行する「みち」です。ところが、「道」の中は「首」が入っています。これは一体何故だろうかというのが、白川先生の疑問です。

先生によると、道というのはまさに、「首」を手に持って「進」むことを表す字だというんですね。かつての呪術的世界では、道は外から内部に悪いものを運んでくる経路です。そのような道を進むときには、魔よけとして異民族の首を手にしてしたということです。

ほ、ホントウですか?!なんか、落語に出てくる、知ったかぶりの横町のご隠居の話しみたいにも聞こえちゃうんですが、相手が白川大先生となると、疑うこともはばかられるのです!

その他、例えば「取」という漢字がありますよね。この漢字は、何故か左側に「耳」が付いています。何故、「取る」ことと、「耳」とが関係あるのか、普通に考えればわかりませんよね。これについても、白川先生は、快刀乱麻を断つ解釈をしてくれます。「取」という字は、戦場で殺した相手の左耳をとったことから生じた漢字だというのです。しつこいようですが、ほ、ホントウですか?!

ということで本日は、弁護士(旧字体では辯護士)という漢字のよってたつ意味を、白川先生に教えて頂くことにしました。(く、くだらない。。。)

まずは「辯」ですね。外側の「辡」(※Unicode:U+8FA1のJIS規格外漢字「べん」)に挟まれて、「言」が入っている字です。「辡」ですが、「二人並んで誓約することを示す字で、原告と被告に別れて相争う意がある。」そうです。なんか、訴訟そのもの!じゃないですか!そして、真ん中の「言」という漢字ですが、これまた単に話すことじゃないんです。神に誓いを立てるという意味だそうです。訴訟の場で、勝つために嘘をつくなんて、とんでもないことです。

次は「護」の字ですね。字の右側の「蒦」(※Unicode:U+84A6のJIS規格外漢字「かく」)は、鳥を手に取っている形だそうです。(分かったような、分からないような。。。)鳥占いで、鳥を注視して、注意深く守護する意味で、もともとは軍事的な目的に使われた字だというんですね。そうだとすれば、弁護士も依頼者を「護」るためには、断固戦うことが必要だと、思いを新たにしたのです!

最後の「士」ですが、白川先生の辞典である「字統」を5回読んだんですけど、その由来については何を言っているかよく分かりませんでした。ただ、結論的には、「士」は身分としては戦士であり、氏族の有力な構成員として、支配者階級だったそうです。ところが、氏族制度の崩壊と共に、「士」は仕官を求める浪人的な意味を持ったと白川先生はおっしゃっています。弁護士特権制度の崩壊後の、弁護「士」の未来まで、漢字に暗示されていたのでしょうか?

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◇ 弁護士より一言

一番下の息子が小学校に入って、漢字の勉強を始めたときのことです。4、5歳上のお姉ちゃん達が、漢字を教えてあげていました。「弟」という漢字をみせて、「この漢字、読めるかな?ふみ君のことをいう漢字だよ。」なんて言ってたのです。

しばらく考えてから息子は、「泣き虫?」
そんな漢字あるかいな!でも、息子も自分自身のことを分かっているのだなと、感心したのでした。
以上:2,365文字

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