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2013年04月16日発行第99号”プロ弁護士 アマ弁護士”

平成25年 4月17日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成25年4月16日発行第99号「プロ弁護士アマ弁護士」をお届けします。

○「プロ弁護士 アマ弁護士」との表題に、その両者の違いを論じられているのかと思いましたが、弁護士とお客様である依頼者の話で、最近の依頼者は良く勉強していることです。この点は、私も実感しています。「養育料債権ついての間接強制-H16民事執行法改正の目玉政策一例」で「金銭債権の間接強制の中身について知らず、執行法は弁護士の盲点と反省しました。」と正直に告白していました(^^;)。

○私が弁護士になった30数年前は、インターネットなんて便利なものはなく、また、素人向け簡明な法律解説書の出版も今より遙かに少なく、一応司法試験を受かったばかりの新米弁護士でも、お客様との法律知識の差が圧倒的にあり、登録1,2年の新米弁護士でもなんとか、法律相談もこなしてきました。

○しかし、今のお客様は、自分の問題について先ずインターネットで詳しく調べ、さらにインターネットでの無料法律相談も受けるなどし、さらにその問題についての素人向け解説書等も読んでよく勉強してくる方が増えています。そしてご自身の問題についてプロの弁護士の知識を上回る知識を得て、曖昧なことを言うとこの弁護士はたいしたことはないと値踏みされてしまいます。その意味で弁護士業務も大変やりづらい時代になりました。

○その中で、プロと呼ばれるためには何が必要かと、藤沢秀行氏の名言を探ると「1000勝しても屁の足しにもならん、プロというものは、ひたすら最善手を求めて命を削る、それだけなんです」との言葉が見つかりました。プロというものは、どれだけ実績を上げても、奢ることなく、まだまだ未熟と自覚し、更なる向上心を持ち続けて、死ぬまでただただ勉強を継続するだけだとのお言葉と理解しました。「人生、死ぬまで勉強」が私のモットーでもありますが、これに徹していきたいと思っております。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

プロ弁護士 アマ弁護士

数年前に亡くなった囲碁棋士に、藤沢秀行という方がいます。囲碁もメチャクチャ強かったんですが、私生活の方も破天荒な先生でした。アルコール中毒になるほどお酒を飲んだり、愛人宅に居続けて3年間家には帰らなかったり、私生児を何人もこしらえたりと、ハチャメチャな人だったのです。

こんなメチャクチャな秀行先生ですが、こと囲碁に関しては、真摯に取り組んでいました。当時まだ弱かった中国棋界を援助するとともに、日本棋界には「中国が近い将来日本を追い抜く」と警告していました。

そんな秀行先生の、囲碁の強さの判断基準というのを読んだことがあります。「アマチュアは、その人の碁の序盤を見るが、プロは終盤を見る」そうです。終盤が強い人が、本当に強い人だということです。

碁の序盤というのは、答えのない世界なんですね。まさに創造力が試されるわけです。そんな序盤に関しては、アマチュアの自由奔放な工夫が、プロを上回り、プロに広く受け入れられることがあります。「ナダレ定石」しかり、「新布石」しかり、「中国流」しかりということです。(なんのこっちゃ!)

それに対して、囲碁の終盤というのは、答えのある世界です。当たり前のことを、当たり前にこなさないといけないわけです。つまり、秀行先生は、プロと言えるためには、当たり前のことを、当たり前にこなす必要があると教えてくれたのだと思います。

弁護士の場合にも、こういうことはあるのです。私自身、「素人の方の見解というのは、本当に凄いな!」と感心することが多々あります。依頼者の場合、自分の事件ですから、本当によく勉強してきます。その分野だけですと、弁護士より余程よく勉強すると共に、考えているんです。ところがそういう人は、弁護士なら当然に知っている当たり前のことを理解していないことが多々あります。当たり前のところが当たり前に分かっていないので、全体的にはおかしなことになるんですね。その意味で、やはりプロの弁護士とは差があります。プロとなるには、当たり前のことを当たり前にこなす必要があるのです。

ところが、最近になって、またややこしいことが起こって来ました。例えば囲碁の世界ですと、終盤に関しては、コンピューターの方が人間より強くなってきたのです。プロの、プロたる由縁の分野で、プロよりコンピューターが強くなってきたということです!

そうしますと、アマチュアでも、序盤の研究をすれば、コンピューターとの連合軍で、プロを打ち負かすこと出来るかもしれません。そして、弁護士についてもこういうことは言えると思うのです。

先ほど説明したように、特定の事項について、色々と勉強して来る依頼者がいます。弁護士が思いもしないことを考え、勉強してくるわけです。そうだとしてもこれまでは、プロである弁護士との差は歴然としていました。しかし今後は、弁護士として当然知っていることについては、コンピューター等が助けてくれる時代が来るような気がします。そうなったときに、プロの法律家たる弁護士が、アマチュアの依頼者に差を付けるため、何ができるのかが問われてくると思うのです。

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◇ 弁護士より一言

プロになるためには、勉強をしたり、試験に合格したりする必要がありますよね。難しい仕事をするのですから、当然のことでしょう。
ところで、先日読んだ本に、難しい仕事にも3段階のランクがあると書いてあったのです。
難しい仕事の中でも一番簡単なのは、例えば弁護士の仕事だそうです。二番目に簡単なのは、例えば地球物理学みたいな分野です。
それなら、一番難しいのは何かと言いますと、例えば子育てなんですね! ほ、ホントですか!
ところが、一番難しい子育て業務を行うに当たり、何の勉強も要求されませんし、試験も無いわけです。私なんか、いつの間にか一番難しい仕事を、3件も同時に担当しているわけです。我家で子育てに悩むのは、当然のことだと思ったのでした!
以上:2,566文字

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