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2012年10月16日発行第87号”悪文弁護士”

平成24年10月16日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成24年10月16日発行第87号「悪文弁護士」をお届けします。

○「悪文弁護士」なんて、まるで私自身のことを言われている様な気がして、忸怩たる思いになります(^^;)。当HPに掲載する私の文章は、思いつき、出任せを、殆ど推敲することもなく、好き勝手に書き散らしており、基本的「てにをは」の間違い放置が多数あり、良い文章にしようなんて意識はまるでなかったからです。

○しかし、岩淵悦太郎先生に「『悪文』の典型である小松弁護士のHPを見ていくことで、悪い文章を書かないようにしよう」なんて言われないように少しは文章に気を配らなければならないと認識を新たにしました(^^)。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

悪文弁護士

文章読本みたいな本って、沢山ありますよね。うまい文章を書くにはどうすればよいかのアドバイスが書かれています。そんな中で、うまい文章ではなくて、「悪文」を見ていくことで、悪い文章を書かないようにしようという本もあります。

岩淵悦太郎先生の「悪文」は、今から50年以上前に出た本ですが、いまだに読まれています。本の中には、悪文の実例がたくさん載っています。「わかりにくい文書」や、「誤解を招く文章」の実例など、豊富にあるんですね。素人の書いた文章を取り上げて、いろいろと批評していきます。たとえば、「子供の導き方」と題するPTAの文集からも、実例を持ってくるんです。

「お母さん方はとかく家庭の中に閉ざされ雑用に追われ何が何でも家庭の仕事を処理する事にのみ神経を傾けているというのは、誠によろしき妻であり母親であります。」なんて文章ですね。岩淵先生によりますと、「皮肉ともなんともつかない言い方なので、読む方はこの人一体何を言うつもりなんだろうと首をひねる」んだそうです。それはまあ、そうかもしれませんが、PTAの文集にそんなにケチをつけなくてもいいじゃないか、という気はしてきますよね。

この「悪文」の中で、悪文のチャンピオンとして紹介されているのが、裁判所の判決文なんです。当時の判決文の、一つのセンテンスが3000字!にも及ぶものが取り上げられ、非常にわかりにくい文章だと断罪されている! ことほど左様に、法律家の文章は昔から悪文と言われてきたわけです。

これは50年前の話ですが、今はどれくらい改善されているのかと気になりますよね。判決文など、かなり改善されていることは間違いないと思います。その一方、法律の条文からして、まだまだ分かりにくいものが沢山あるんです。

たとえば、つい最近、労働契約法について、重要な改正がありました。この法律のもと、労働契約で、労働者にとって不利な内容が定められても、無効になってしまいます。弱い立場の労働者を守るための法律なんですね。例えば、労働者を保護するこんな規定ができました。臨時雇いのような、短期間だけ雇う労働者の場合、正社員と比較すると、福利厚生などいろいろな面で不利に扱われることがありますよね。そういうことはダメですよ、という規定です。弱い立場の労働者としては、知っておきたい規定です。ところが、それを定めた法律の条文は、こんななんです!!

有期労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件が、期間の定めがあることにより同一の使用者と期間の定めのない労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件と相違する場合においては、当該労働条件の相違は、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して、不合理と認められるものであってはならない。

な、何なんだこれは! 一回読んで理解できた人は、病院で診て貰った方が良いのです!
法律の文章というのは、正確性、厳密性が大切ですから、ある程度分かりにくいのはやむを得ないとも言えます。しかし、一般人にとって大切な条文なのに、一般人が読んで、スッと理解できないというのは、大きな問題じゃないかと考えてしまうのです。

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◇ 弁護士より一言

小学生の娘は、学校で敬語の勉強をしています。練習問題を見せてもらったら、「めし上がる」を用いて例文を作りましょう、なんて問題がありました。
これに対する娘の回答は、「ごちそうになったリンゴ」だったんです。ど、どこをどう考えると、こういう答えになるんだよ!
先生に注意されて書き直した回答は、「犬が食事をめし上がる。」でした。お前は、五代将軍綱吉か!!
悪文でもよいから、せめて文章を書けるレベルまで成長して欲しいと思ったのでした。
引き続きコメントを楽しみにしております。
以上:2,027文字

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