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2012年8月16日発行第83号”弁護士は同じ物語”

平成24年 8月16日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成24年8月16日発行第83号「弁護士は同じ物語」をお届けします。

○殆ど小説を読まない私は、山本周五郎と言えば、「樅ノ木は残った」と「赤ひげ診療譚 」位しか判らず、「女は同じ物語」は全く知りませんでした。大山先生の博識にはいつもながら勉強になります。「女は同じ物語」をネットで探してみたのですが、昭和35年4月17日フジテレビ「百万人の劇場」で放映された時のデータがありました。あらすじは次のように紹介されています。
梶広一郎の女嫌いは有名で、れっきとした安永つなという許婚者がありながら、顔も知らないという徹底ぶり。父は城代家老だが、家ではまったく母に頭の上がらぬ姿をみるにつけても、女とはこわいものだと思わざるをえなかった。そんな彼を心配して母のさわは彼に紀伊という侍女をつけた。はじめは嫌っていた彼も、自分の女についての想像とはまったく違う紀伊の美しさ、やさしさ、利口さにしだいに心ひかれていった。《’60.04.17毎日新聞夕刊番組欄より》
○「女は同じ物語」全編を読んでいないので、山本周五郎氏は、どのような意図でこの小説を書いたのかは全く不明ですが、私自身としては、「女は同じ」なんて到底思えません。上記あらすじにも記載されている「女はこわい」と言う意味では、全く「同じ」と思いますが(^^;)。また、男と女は相性が重要で、お互いの相性次第で良くも悪くもなると実感しています。

○弁護士とお客様の関係も同様で、物を買った売ったの1回だけの付き合いではなく、一般的にはある程度長い付き合いとなる弁護士とお客様の関係も相性が重要と思っております。しかし、何かの縁で仕事を依頼して頂いたお客様には、大山先生の言われるように「サービス業としてのお客様に対する心遣い」をシッカリと自覚して、あの弁護士は、一生懸命やってくれると評価されるよう努力していきたいと思っております。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士は同じ物語

暑いし、お盆休みですし、あたりさわりなく本の紹介でもしたいと思います。山本周五郎は、私の大好きな作家なんですが、軽い読み物も沢山書いています。「女は同じ物語」もその1つです。

主人公の若侍は、城代家老の息子です。親の決めた許嫁がいるのですが、いつまでも結婚しようとしません。父親はそんな息子に意見するんですね。

「諦めて、許嫁と結婚するしかない。いろいろと違うように見えるけれど、どんな女でも、結婚してしまえば同じようなものだ」なんて言うわけです。

そんな中、主人公の身の回りの世話をするため、若い侍女(じじょ)がやってきます。主人公は、優しくて器量良しの侍女に、魅かれていきます。

ある日主人公は、侍女に向かって、自分の許嫁がどんなに酷い女性かを話し始めるんです。若侍は、6つ年下の許嫁と、子供のころにしか会ったことはありません。しかし、そのころ、さんざんいじめられたというわけです。蛇の大嫌いな主人公に、蛇を出してびっくりさせたり、騙して落とし穴に落としたりと、年下の娘に良いようにやられていたことを、侍女に向かって幾つも幾つも話して聞かせたんです。すると、若侍には、侍女が笑ったように見えます。

そうこうしているうちに、主人公が許嫁と結婚する日が近づいてきます。そこで若侍は、侍女に自分と一緒になってくれと頼むわけですね。それに対して侍女は、「私は必ず戻ってきます。」と言い残して姿を消してしまいます。侍女が戻ってこないまま結婚の日を迎えた主人公は、許嫁と向き合うことになるが・・・という話しです。

まあ、推理小説じゃないんですから、普通の人なら結末は簡単に分かりますよね。かつての許嫁が、侍女ということで、若侍の下に来ていたわけです。小説は、主人公の若侍が父親に、新婦について報告するところで終わります。
「仰しゃるとおりでした、女は同じでしたよ」とまあ、こういった、たわいないお話なんですね。

弁護士と顧客の関係でも、こういうことはありそうです。うちの事務所にも、「これまで依頼していた弁護士は全然ダメだから、違う弁護士にお願いしたい」なんて言ってくる方は、相当数いるのです。

しかし、私としては、本当にそんなに酷い弁護士が沢山いるのかなと、疑問に感じています。そこで私も小説の中のお父さんを見習って、「いろいろと違うように見えても、どんな弁護士でも依頼してしまえば、同じようなものですよ。」なんて言うことにしているのです。実際、お客さんの不満をよく聞いてみると、弁護士として、やるべきことはしていないというより、サービス業としての、お客様に対する心遣いが欠けているケースが多い気がします。

これまでの弁護士は、「しっかり仕事をしているんだから、ぐずぐず言わずに、おとなしく任せておけ!」という考えの人が多かったように思えます。これからは、それではダメでしょうね。

小説の侍女は、主人公に「女は同じ」と思って貰うために努力しました。多くの弁護士にとって、「弁護士は同じでしたよ!」」とお客様に言って貰えるよう、まだまだ研鑽が必要に思えるのです。


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◇ 弁護士より一言
小学校1年生の息子が、妻と帽子を買いに行ったのです。息子は、ポケモンだとか、キャラクターのついたものが大好きですから、そういう帽子を買おうとします。妻がいくら違うのにしようと言っても、聞かないんですね。

すると5年生の娘が、息子に言いました。「そういう帽子は、若いうちはいいけど、年取ったらおかしいでしょう!」
わ、若いうちって何ですか?

ところがなんと、息子も説得されて、普通の帽子を買ったのです。「この帽子なら、一生かぶれるよ!」

引き続きコメントを楽しみにしております。

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