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2011/ 6/16 第55号 夜叉王の職人弁護士(2)

平成24年 2月29日:初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 自分のことを「職人です。」と言う弁護士には、これまで何度も会ったことがあります。しかし、自分は商人ですと、誇りを持って言っている弁護士は、私くらいなんですね!弁護士の世界では、商人より職人の方が、人気が高いようです。

 そもそも、職人と商人って何なんだろうということにもなりそうですが、私はこう考えています。

 「自分が納得できるものを作るのが職人」「お客様が納得できるものを売るのが商人」なんですね。

 それなら、職人は商売が必ずうまくいかないのかと言いますと、どうもそうではないようです。頑固な職人気質の人が、本当に自分が良いと信じているものを作り続けていたら、客の方がだんだんその良さに気付いていったなんてことも、よく聞きます。ただ、一般的に言って、職人気質の人は、あまり商売がうまくないようです。

 その一方、商人の方も、ただただお客の顔色をうかがうばかりで、本当に良いものを提供できなければ、いずれはお客に相手にされなくなりそうです。職人と商人のバランスをどうとるのか、非常に難しいところでしょう。

 話は変わりますが、私は昔からピーター・ドラッカーが大好きなのです。(最近流行の、「もしドラ」も読んじゃいました!)ドラッカー大先生は、「専門家」と「マネージャー」の関係について考察されています。「専門家にはマネージャーが必要である。自らの知識と能力を全体の成果に結びつけることこそ、専門家にとって最大の問題である。」なんて感じですね。専門バカのような人も組織には必要ですが、そういう人を適切にコントロールするマネージャーも、同じく大切なわけです。

 そこで、ハッと気が付いたのです!ドラッカーの指摘する「専門家」と「マネージャー」の関係は、「職人」と「商人」の関係と非常に似ているのですね。

 ドラッカー先生は、専門家について、多くの指摘をされています。「専門家は専門用語を使いがちである。専門用語なしでは話せない。ところが、彼らは理解してもらってこそ初めて有効な存在となる。」だなんて、多くの弁護士にとって、耳が痛いところでしょう。

 弁護士などの職人(専門家)は、自らの専門知識を、顧客にどのように伝え、役立てていくのかを考えないといけないわけです。専門家にマネージャーの助けが必要なように、職人は、商人の力を借りたときに、初めて顧客の役にたてるのかもしれません。

 面作りの「専門家」である夜叉王も、優秀なマネージャーである娘の存在によって、さらに活躍できました。ソニーの技術屋である井深大には盛田昭夫が、バイク職人の本田宗一郎には藤沢武夫という優秀なマネージャーがついていたからこそ、顧客の役に立つ業績をあげられたのだと思います。

 ひるがえって弁護士業界を見てみますと、優秀な職人や専門家は沢山います。その一方、そういった職人と顧客の間をつなぐ、商人やマネージャーは、非常に数が少ないのではと感じています。これまでの、殿様商売の弁護士達にはそれで良かったのかもしれません。

 しかし今後は、「職人」弁護士が顧客の役に立つために、「商人」の部分をどのようにして補うのかは、非常に大切な問題となるのではと感じているのです。

 
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 弁護士より一言

 5歳になる息子が、オバケとドロボーを、とても怖がっています。家族みんなに、「ドロボーって、人の家にかってに入ってきて、わるいことをして、ほんとうにわるいんだよ!」などというのです。

 それはよいのですが、鍵のしていないドアや窓を見つけると、すぐに締めて、鍵をかけてしまうんですね。ちょっとゴミを捨てに行っただけなのに、2、3分で戻ってくると、もう玄関の鍵が閉まっていて、家に入れなかったと、妻が嘆いていました。

 「ドロボーさんは、逮捕されたらパパのお客さんになるかもしれないんだから、そんなに怖がらなくてもいいんだよ!」と、よっぽど教えてあげようと思いましたが、妻に怒られそうなので止めておいたのでした!引き続きコメントを楽しみにしております。

 (2011年6月16日第55号)
以上:1,640文字

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