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2010/ 9/ 1 第36号 ユダヤ人大富豪の悪徳商法(1)

平成24年 2月29日:初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 本日は、本田健のベストセラー、「ユダヤ人大富豪の教え」ですね。

 読んだ方も多いと思います。かつて私も読んで感動したのです。若き日の本田青年が、成功の秘密を掴もうとアメリカを旅していて、ユダヤ人大富豪の老人と知り合います。老人の家で一緒に暮らしながら、大富豪から、「幸せなお金持ち」になる秘訣を教えてもらう話です。

 大富豪の老人は、本田青年に色々な試練を与えるわけです。老人の話しを聞くための最初の試練が、「私はこの若者の成功を応援します。」という紙に、3日間で千人の署名を貰ってくるというものですね。

 知り合いなど一人もいないアメリカで、どうやって千人もの人から応援の署名をもらえるのか、本田青年も悩みます。最後に、日本を発つときに貰った千羽鶴の折り紙を配ることで、署名を集めるわけですね。

 私なんか、いま日本で同じことをやれといわれても自信がないんですが、本田青年はアメリカで、やってのけたわけです。

 その他にも、いろいろと面白い話しがあるのですが、今回取り上げたいのは、千個の電球を売ってこいという試練です。大富豪の老人によりますと、お金持ちになるには、MBAなど役に立たない、セールスこそ一番大事なんだそうです。何の変哲もない電球を、千個売り切るまで家に戻ってくるなというわけです。

 この試練に対して、本田青年は、最初はただ飛び込み営業で売り込みをするのですが、誰も買ってくれません。当たり前ですね。そこで本田青年は工夫をするわけです。

 電球を売るのではなく、電球を取り替えるというサービスを提供したらどうかというわけです。電球交換に困っていそうな老人のアパートに行き、「ボランティアで交換させてください。電球のお値段だけいただければ結構です。」ともちかけます。その後、そのアパートのおばあさんの話し相手になり、よく話を聞いてあげます。おばあさんはとても喜んでくれるんですね。自分から率先して、一緒になって他の老人達に売ってくれます。こうして、めでたく電球千個は売り切れるわけです。

 これは確かに美談ですね。商売というのは、単に物を売るのではなく、お客様に喜んでもらうサービスを提供するのだという、商売の基本を実践しています。

 その一方で、こういう商売というのは、一歩間違えれば、老人相手の悪徳商法になる可能性も秘めていると思うのです。実際、老人を狙って、高額リフォームや高額電化製品を売るようなセールスは、同じような方法で家に入り込み、話を聞いてあげるわけです。

 最初は電球交換などで喜んでもらい、淋しい老人の話し相手になって、信用してもらう。その後、こんな電気製品があった方が良い、家のここが壊れているということで、色々と売り込んでいくわけですね。

 何も私は、本田青年やユダヤ人大富豪が悪徳商法をしているなんて言っているわけではないのです。ただ、上手な商売のやり方の中に悪徳商法のネタも隠されており、悪徳商法の中にも、上手なビジネスのヒントがあると言いたいのです。

 私自身、零細事務所の経営者としてやってきましたので、弁護士事務所の顧客獲得についても、こういうことはいえないのか、次回少し検討してみたいと思います。

 
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 弁護士より一言

 私は昔から、山村慕鳥の詩が好きでした。夏も終わりになると、毎年この詩を思い出します。

 またひぐらしのなく頃となったかなかなかなかなどこかにいい国があるんだいつの間にか、今年の夏も終わりです。暑い暑いと言いながら、ばたばたしているうちに、子供達が、「夏休みの宿題が終わっていないいい!」と大騒ぎをして、家中うるさい中で、夏が終わってしまった気がします。

 子育てに追われている今の時点では大変に思えますが、いずれ振り返ってみたら、あのときが一番「いい国」にいたな、と思えるのかもしれませんね。

 引き続きコメントやご質問を楽しみにしております。

 (2010年9月1日第36号)
以上:1,588文字

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