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2010/ 7/ 1 第32号 宇宙船ビーグル号の弁護士(1)

平成24年 2月29日:初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 弁護士をしていると、必ずといってよいほど、「何が専門ですか。」と聞かれるんですね。私の場合は、長い間企業の法務部門で働いていましたから、会社法関係が専門ですと答えるんです。

 しかし、弁護士の中には、「何々が専門です。」ということに反発を感じている人も多いようです。特に、「町弁」といわれる人に多いと思いますね。

 前にも書きましたが、特に町弁の場合は、仕事は紹介で来るのが一般です。紹介の場合は、どんな仕事がやってくるのか分かりません。そうしますと、「自分は何々が専門だから、それは出来ません。」とは中々言い難いという事情もあると思うんです。

 さらに、それだけではなくて、弁護士たるもの何でも出来なくてはいかんという考え方も、あるような気がします。広く色々なことを学んで、初めて一人前の弁護士になるのだというわけです。現実の事件は、多くの問題がかみ合わさっているのだから、「専門」だけで解決できないだろうというのも、確かにもっともかもしれません。

 1930年代に書かれたSFの古典に、「宇宙船ビーグル号の冒険」という本があります。ビーグル号というのは、ダーウィンが進化論を思いついた旅に出たときに、乗っていた船の名前ですね。未知の世界を求めて、1000人以上の科学者を乗せて、宇宙の探検に乗り出す宇宙船の話しです。

 科学者達には、みんな専門分野があるんですね。ところが、それぞれ専門馬鹿という感じで、自分の専門以外のことは全く分からない。未知の事態に遭遇したときに、自分の専門に囚われてしまい、うまい解決法を見つけることができないんです。

 そういう中で、新しい学問である「総合科学」を学んだ主人公が、専門馬鹿の科学者達の知識を纏め上げて、問題を解決していくんですね。

 何だか理屈っぽい話しに思えるかもしれませんが、スペースオペラとしても、とても面白い小説です。

 こういう風に、「専門馬鹿」に対する批判は、昔からあったんです。

 日本の大学でも、「専門馬鹿」ではいけないということで、「総合何とか学部」とか「教養何とか学部」みたいなものが流行りました。

 ただ、これなども、「確かに専門馬鹿は作らなかったが、ただの馬鹿を量産した。」なんて、批判もされていたようです。「総合」だとか、「何でも出来ます」などというのは、耳触りは良いのですが、結局のところは何一つ満足に出来ないだけということも良くあることです。

 大きい声で言うと差しさわりがありますが、「専門が無い」なんて言う弁護士の中には、単なる勉強不足で、弁護士バッチを付けて、内容証明郵便をだすことが「専門」になっている人が沢山いるんです。

 その一方、「何々が専門です」なんていう弁護士よりも、全ての分野でよっぽど良く知っている弁護士がいることも事実なんです。

 こう考えてきますと、弁護士の「専門」というのも、なかなか奥が深く思えてきます。

 弁護士と専門分野ということで、次回もう少し検討してみたいと思います。

 
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 弁護士より一言

 うちの娘達が、私の大食いマンガを読んでいたという話しですね。実は、娘達とは、マンガの話で盛り上がったのでした。

 「パパ、『ミキサー食い』って、何でもミキサーに入れちゃって、汚いよね。」「そうだなあ。チーズピザまでミキサーに入れて食べるのは、ひどすぎるよなあ。」「それより、悪食三兄弟って、どんだけ変なの!ラーメンにショートケーキ入れて食べたりしたら、駄目だよね。」なんて、娘達と会話が弾んだのです。

 ああ、一体いつまで、こうやって娘達と楽しく会話ができるのだろう、なんて考えて、感慨に耽っていたものですから、妻が、私と娘達との会話を聞いていたのに気が付かなかったんです。

 「女の子がそんなマンガ読んで、どうするの!もう、そんな悪いマンガは捨てます。」引き続き、コメントを楽しみにしております。

 (2010年7月1日第32号)
以上:1,578文字

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