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2010/ 1/16 第21号 パーカー・パインの弁護士広告(2)

平成24年 2月29日:初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 前回は、パーカー・パインに学ぶ弁護士広告という、わけのわからないことで終わりました。前回も書きましたが、つい最近まで弁護士は広告自体禁止されていたんですね。電話帳広告や、ホームページの広告もダメだったわけです。

 そういう中で顧客獲得をするとなりますと、なんといいましても紹介しかないわけです。紹介を受けるためには顔を売るのが一番なんですね。新人の弁護士が弁護士会の委員会などに積極的に参加するのも、他の弁護士から仕事を紹介してもらうためです。

 弁護士は、年賀状を5000枚出して一人前だなんて聞いたことがあります。それだけ人脈が増えると、どこかしらから紹介が来て、仕事が回ってくるという考えです。

 ちなみに、弁護士からの年賀状には、自分や家族の近況を書いてあるものが多いようです。これなんか、普通は敷居が高いと思われている弁護士に親しみをもってもらい、紹介しやすくしてもらうためだと思います。弁護士の中にも昔そういう知恵者がいて、親しみを出すための工夫をはじめたんでしょう。(そんなわけで、私もニュースレターに家族のことを書いているのです!)ところが、弁護士からは、訳のわからない年賀状もよく来ます。特に記憶に残っているのは、ある弁護士からきた、「娘は昨年ハーバードを卒業して弁護士に、長男はソルボンヌ大学への入学がきまりました。」なんて印刷された年賀状です。読んで親しみを感じるよりも、敵意を覚えましたね。これなんか、年賀状に家族のことを書く目的が見失われた中で、形式面だけが受け継がれた結果だと思われます。(まあ、わたしだって娘がソルボンヌに入ったら、このニュースレターに書いちゃいますけど。。。)つまるところ、少し前まで弁護士は圧倒的に人数が少なかったので、真剣に広告なんか考えなくても、仕事は幾らでも来たというのが本当のところなのです。ところがここにきて、司法試験の合格者が増えたことにより、弁護士数も急激に増えてきました。その一方、弁護士の広告も解禁されました。

 その結果、多くの弁護士が広告をだすようになりました。皆さんご存じのように、債務整理の広告など、電車内に沢山貼られています。テレビやラジオでも、法律事務所の広告が流されていますね。

 こういう債務整理の広告なんか、基本的にはパーカー・パイン流の広告ともいえます。「あなたは幸福ですか。もし違うなら、パーカー・パインにご相談を。」というのと、「あなたは借金で困っていますか。もしそうなら、○○○○法律事務所にご相談を。」というのは、基本的に同じ構造だと思うのです。そうだとすると、債務整理を中心にしている弁護士たちは、私なんかに言われるまでもなく、パーカー・パインの広告に学んでいたのかなという気はします。その一方、パイン氏の広告は魅力的なのに、債務整理の広告は、あんまり魅力を感じないのです。

 そんなのお前の主観的な感想だろうと言われそうですが、どこからそのような違いが生じてくるのか、次回もう少しだけ考えてみたいと思います。

 
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 弁護士より一言

 子供が生まれてから、うちにはサンタクロースが来るようになりました。子供たちも、毎年クリスマスを楽しみにしていたのです。ところが昨年末、小学校3年生の長女が、真剣な顔で質問してきました。

 「サンタさんって、実はパパなんだって聞いたんだけど、ホントなの?」「さあ、なんて答えようかな。」と考えていると、2年生の次女が言いました。「そんなことないよ。だって、パパはケチだけど、サンタさんは気前よく、沢山プレゼントをくれるもん!」その後、姉妹で協議した結果、ケチなパパがサンタさんだということは、ありえないということに決まったようです。

 少しほっとしたような、でもやっぱり不満なような気がしたのでした。

 ううう。。。(2010年1月16日第21号)
以上:1,562文字

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