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2009/12/ 1 第18号 ピーターと弁護士(3)

平成24年 2月29日:初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 前回は、難しい司法試験に合格して弁護士になる場面で、ピーターの法則が適用されるのではないかというところで終わりました。試験に受かる能力と、実務を行う能力が違う以上、こういうことはどうしても起こりそうです。勉強はよくできるけど、仕事では使い物にならないなんて、一般の会社でもよく聞くことですね。しかし、この辺は弁護士の場合、さらに根が深そうです。

 司法試験は、中国のかつての官僚登用試験である科挙に喩えられてきました。昔読んだ、宮崎市定先生の「科挙」によりますと、これはまた大変な試験だったようです。またまた記憶で書きますから、少し違っているかもしれませんが、試験に10日以上かかるのですが、その間試験場で寝泊りして、ひたすら答案を作成するんですね。この答案というのが、問題自体難しいのですが、形式にも厳格な決まりがあるそうです。

 答案用紙の枠から常に1字分下げて書きます。何故下げるかといいますと、皇帝の名前を出すときには他の文字より1字分飛び出す必要があるからです。

 鳩山由紀夫と書く要領です。かつての偉い皇帝は、さらに答案用紙の枠から飛び出して書く必要がある。

 鳩山一郎といった具合です。その他、歴代皇帝の名前の漢字は答案に使用してはいけないとか、色々決まりがありますが、なんと言っても凄いのは、答案用紙の全てを文字で埋め尽くさないといけないという決まりです。訂正の効かない筆と墨で書いて、答案用紙を文字で埋め尽くし、それでいて皇帝の名前は一番上に持ってくるのですから、まさに神業ですね。

 とまあ、こんな試験ですから、現代の目から見れば、凄いのは分かるが、そんなのに合格したって、政治家や官僚の能力とは関係ないだろうと思えますね。しかし、当時の中国の人たちはそうは思わなかったようです。

 司法試験の場合は、ここまで凄くはないのですが、試験で求められるものと、実務で求められるものとが必ずしも一致していないという点では同様です。自分のことを棚に上げて言えば、企業の常識はもとより、社会の常識を持たない弁護士は、幾らでもいます。

 ピーターの法則については、皆様から多くのコメントを頂きましたが、その中に、「管理者としての素養がありながら、現場での実績が乏しいため管理者になれないなどというケース」についての指摘もありました。こういうのは、間違いなくありそうですね。弁護士の場合ですと、実務能力は十分にありながら、試験に合格しないために弁護士にはなれないケースです。

 私は企業の法務部門に長くいましたから、試験を通っていない人でも、実務が非常によくできる人はいくらでもいることを知っています。世の中には、何でも売ることが出来るスーパーセールスマンがいるそうですが、そういう人が「示談弁護士」になれば、非常に目覚しい成果を上げられそうですね。

 こういう優れた実務能力を持つ人たちが弁護士になれるようだと、世の中もっとよくなるなと思う一方、やっぱり自分達の既得権益はピーターさんに守ってもらいたいなと思うのでした。(な、情けない。。。)
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 弁護士より一言

 「子をもって近所の犬の名を覚え」なんて川柳がありますが、子供たちと一緒にテレビを見ていると、新しい発見が沢山あります。

 うちの子供達は、「ぜんまい侍」が大のお気に入りです。大福の神から貰った「必笑だんご剣」(剣にお団子が付いていて、悪人にそれを食べさせると、悪人の気持ちが穏やかになって改心するんです)を使って、ぜんまい侍が大活躍するアニメです。先日見た話しでは、人々に「なぞなぞ」を出す子供の妖怪が出てきました。こんな「なぞなぞ」です。

 ・頭の良い楽器は何でしょう?・おじいさんとする球技は何でしょう?恥ずかしながら、私は答えが全く分かりませんでした。分かった方は、メールでお知らせ願います。回答は、次回発表いたしましょう。(て、もったいぶるほどのものではないんですが)引き続きご質問やコメントを楽しみにしております。

 (2009年12月1日第18号)
以上:1,637文字

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