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私の司法試験受験時代の思い出-条文攻略法

平成20年 2月17日(日):初稿
○私は大学4年の時初めて司法試験を受験し、実質卒業1年目、2年目と3回連続して、第1関門である択一(短答式)試験ではねられ、択一(短答式)試験に相当の苦手意識を持ちました。論文式試験については、恩師Uさんから渡って懇切・丁寧な通信指導を受け、いくらか自信がついたのですが、択一(短答式)試験に合格しない限り論文式試験の土俵には上がれません。

○実質大学卒業2年目に3回目の択一(短答式)試験不合格を確認した後、恩師のUさん始め、当時の司法試験受験生のバイブル的存在であった中央大学真法会編集「受験新報」に合格体験記を掲載された方で参考になりそうだと思った方数名、更に気仙沼高校1年後輩で昭和51年秋一足先に合格したSさん(後に東京地検特捜部でまむしの○○と恐れられた方)などに択一(短答式)試験攻略法について質問の手紙を出しました。

「司法試験受験勉強についてー先達の指導が重要」にも記載しましたが、質問の手紙を出した方々は、皆さん一様に、見ず知らずの私に対し、ホントに親切に親身になって、便箋数枚から数十枚も使用して、大変有益なアドバイスをしてくれました。人間の「情」とはホントに有り難いものだと痛感し、今もこのとき頂いた手紙を大事に取ってあります。

○アドバイスを頂いた方々が一様に言われたことは、条文の重要性です。恩師Uさんも次のように述べられています。
 択一攻略法は未だに、これ、と言えるものを発見できません。
 しかし私としては、
  ①条文の正確な理解
  ②過去の問題の徹底的分析
  ③教科書の基本的部分についての正確な理解
  ④重要判例の正確な理解
 さえあれば、充分合格できると思います。


○そこで私は択一(短答式)試験科目の憲法、民法、刑法の条文攻略方法として、先ず条文自体をキッチリ頭にたたき込むために、全文を録音テープに吹き込みました。自分の声では面白くないので、当時所属していたギターやバドミントンクラブ等の女性7,8名に分担して録音して頂きました。皆さん、単なる友人で恋人と呼べる女性が出来なかったのが残念なところでしたが(^^;)。

書見台サンプル
○そしてベッドにカセットプレーヤーとイヤホンセットを置き、その録音テープを毎日就寝時に30分以上子守歌代わりに聞き、朝、目が覚めると先ず録音テープをかけることを習慣にしました。更にベッド仰向けになって目の前に書物を開いて読むことが出来る書見台を購入し、ベッドに横たわり上を見ると常に条文集が開いていて、嫌でも条文を目にせざるを得ない状況にしました。

○このようにして夜寝る時朝起きる時合計2時間程度は、耳で条文を聞き、目で条文を見る条文漬けの生活を続け、憲法は前文から補足の103条まで何も見ないでスラスラ言えるようになり、民法、刑法も重要条文は暗記しました。実は条文文言の正確な認識・理解は実務でも重要であり、私は事務所で法律相談を受けると先ず「法庫」で関連条文をシッカリ確認する作業から始めます。
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