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憲法とは国家権力を縛るものと覚えていましたが-時代遅れか

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平成26年 2月 6日:初稿
○「東北大学法学部小嶋和司教授講義ノート紹介4-昭和49年5月18日 」に安倍首相の答弁について「???」とだけ記載していました。これ以上、文字制限があって記載できなかったからです。「???」は「今まさに憲法というのは日本という国の形、そして理想と未来を語るものではないかと、このように思います。」につけました。特に「日本という国の形、そして理想と未来を語る」は余りに情緒的で趣旨不明だったからです。

○憲法の本質について「国の形、そして理想と未来を語る」なんて表現する学説もあるのかと思って色々ネット検索を試みましたが、やはり、学者と名の付く人の論説では、見当たらないようです(^^)。私が学生時代に学んだ憲法とは、国家権力を縛るものであり、原則として私人間に憲法違反はないと言うものでした。権力は縛り付けておかないととんでもないことになる、権力の中で最大のものは国家権力であり、この国家権力を縛るのが近代憲法と教えられてきました。これは普遍の考えと思っていましたが、安倍首相によると時代遅れの考えのようです。

○トマス・ホッブスが「リバイアサン」で述べた「国家とはリバイアサンである」は万古不易の明言で普遍の原理と覚えていました。「リバイアサン」は、旧約聖書に出てくる怪物で、レヴィアタンとも読み、ネットで訳文を探してみました。次のような訳文が出て来ました。
旧約聖書『ヨブ記』41:4~:9
「彼のからだの各部についてわたしは黙ってはいられない。
力のこもった背と見事な体格について。
誰が彼の身ごしらえを正面から解き
上下の顎の間に押し入ることができようか。
誰がその顔の扉を開くことができようか。
歯の周りには殺気がある。
背中は盾の列、封印され、固く閉ざされている。
その盾は次々と連なって風の吹き込む透き間もない。
一つの盾はその仲間に結びつきつながりあって、決して離れない。」

旧約聖書『ヨブ記』41:11~:15
「口からは火炎が噴き出し
火の粉が飛び散る。
煮えたぎる鍋の勢いで
鼻からは煙が吹き出る。
喉は燃える炭火
口からは炎が吹き出る。
首には猛威が宿り顔には威嚇がみなぎっている。
筋肉は幾重にも重なり合いしっかり彼を包んでびくともしない。」


○小室直樹先生は、痛快!憲法学31頁で「ホッブスは、国家とはリヴァイアサンであると言った。これは正しく万古不易の明言です。国家権力が自由に動き出したら、それをくい止める手立てはありません。なにしろ近代国家には、軍隊や警察という暴力装置がある。また人民の手から財産を丸ごと奪うこともできる。さらに国家の命令一つで、人民は徴兵され、命を戦場に投げ出さなければならない。こんな怪物を野放しにしておいたのでは、夜もおちおち寝ていることはできないでしょう。だからこそ、近代西洋文明は持てる限りの知恵を振り絞って、この怪物を取り押さえようとした。」、(中略)「法律や制度でぐるぐる巻きにしたうえに、更に太い鎖をかけることにした。それが憲法」と実に判りやすく説明されています。

○”安倍ちゃんが正論 「憲法が国家権力を縛るというのは昔の話。今は違う」との2チャンネル論争に、「小室直樹先生が健在だったら足蹴にされるレベル。 」との記述がありました。
以上:1,327文字

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