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事務員がヤクザに監禁された事件11

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平成21年 2月26日:初稿
「事務員がヤクザに監禁された事件10」の続きです。
この事件は私が弁護士になった年の12月に経験した倒産事件を脚色・創作して記載したものですが、当時まだ倒産事件の任意整理については、「事業者の任意債務整理事件に取り組むきっかけ」記載の通り、僅か1件しか経験がなく、この1件も先輩弁護士の後をついていっただけで自分の判断で事件処理を行ったものではなく、殆ど経験がない状況でした。

○こんな1年生弁護士が、権謀術数渦巻くシビアな倒産事件の渦の中に放り込まれたのですから、強烈な印象を残しました。多数関係者の利害が複雑に絡み合い、当初は何が何だか判らず、公衆電話でボス弁の指示を受けながらの行動でしたが、当時携帯電話なんて便利なものはなく、公衆電話のないところでは,ボス弁の指示を受けることが出来ず、私自身の判断を迫られることも度々あり、そのプレッシャーと緊張感たるや、大変なものでした。

○私より3日早く現地入りした強制執行のエキスパートのS事務員が執行にまつわるエピソードを色々経験していましたが、さすがにヤクザと同宿しての執行は初めての経験でした。仙台に本社のある会社でしたが、港町の漁船経営者に漁網等資材を売却するのが主な業務で、数ある取引先には詐欺まがいのことを平気で行うところもあり、物を売る商売の大変さを実感しました。このケースでは狐と狸の化かし合いという感もありどっちもどっちでしたが。

○この経験の中で一番痛感したのは弁護士同士の同業者としての信頼関係でした。相手に弁護士がつけば、弁護士が変なことはするはずがないとの信頼関係がまだ残っていた時代で、この信頼関係で最終的な事件解決を図ることが出来ましたが、弁護士大量増員時代に突入し、この弁護士同士の信頼関係もどこまで維持できるか厳しい状況になりつつあります。

○この事件の解決で一番気になったのは、執行官から厳しく追及されたE水産への金200万円の返還の件ですが、ボス弁はその200万円をE水産からの返還要求に備えてA社からの預かり金としてしばらく保持しておきました。しかし、結局、E水産からの返還請求はありませんでした。E水産は、普通は4000万円以上もするイカを競売で3000万円で仕入れて通常価格で転売し1000数百万円の利益を得ていたのです。いわば漁夫の利を得たもので、おそらくA社とE水産の間で手打ちがあったものと思われます。ボス弁はこの辺のところはシッカリ読んでいました。実務処理は経験がものを言うことを実感させられました。
以上:1,041文字

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