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マンション管理士-未だ飯の種には不十分?

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平成21年 1月12日(月):初稿
○フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でのマンション管理士の解説によると「マンション管理士の業務は、(中略)、現時点での業務は余り多くはないが、10年を待たずに築30年を超えるマンションが100万戸を超えることから、マンション管理士への期待は大きい。」とされています。

○しかし、日本マンション管理士会連合会設立趣意書によると「制度が発足して6年余が経過した現在においても、マンション管理士の『業』としての途は、依然として厳しい環境にあり、また、マンション管理士制度そのものの社会的認知度も今ひとつの状況にあると言わざるを得ない。」とあるようにこの資格だけで飯の種になるかというと相当厳しいようです。実際、マンション管理士試験受験者数も制度発足時の平成13年には9万6909人もあったのに平成20年には1万9301人と5分の1以下に減っています。

日本マンション管理士会連合会は、「連合会」の名の通り、全国のマンション管理士会の連合体で、我が宮城県にも宮城県マンション管理士会があり、平成20年3月31日現在正会員74名、準会員5名で構成され、「当会に所属のマンション管理士は、マンション管理士のほかに一級建築士・司法書士・行政書士・税理士・不動産鑑定士・土地家屋調査士・宅地建物取引主任者・ファイナンシャルプランナー等の専門知識・技能をあわせ持つ会員も多数在籍しており、問題解決に取り組んでいます。」とのことです。会員一覧を見るとマンション管理会社、不動産関連会社等に勤務され、或いは一級建築士、行政書士等との兼務の方が多いようです。

○マンション管理士試験発足時、全国弁護士ML仲間である大都市で開業している若い弁護士がマンション管理士試験に合格したとの報告をしていたことを記憶していますが、仙台弁護士会会員ではまだマンション管理士資格を取得している方は居ないようです。上記宮城県マンション管理士会会員の兼任資格を見ると弁護士と公認会計士だけが入っていませんが、弁護士会員数が増え弁護士業務だけでの営業が厳しい状況になるとマンション問題に積極的に取り組む弁護士でマンション管理士資格を取得する方も出てくると思われます。

○当事務所が入っているマンションの区画はある会社所有ですが、この会社は同じマンションに複数の区画を所有しており、私自身個人で所有し自宅として使用している区画も棟がことなりますが同じマンションです。昭和53年12月竣工で築30年を経過し、彼方此方修繕箇所が出てきて毎年の修繕費も嵩んでいます。後20年位は持つだろうと思いますが、その後の建て替えが最大の問題となります。

○仙台のマンションで建て替えが行われた例はあるかどうかは知りませんが、将来建て替え問題が発生したとき法律面、建築構造面、費用捻出等経済面等種々様々な問題が発生するはずです。マンション管理士の出番が増えるかどうかはマンション管理士の日頃の売り込みにかかってくるもの思われます。
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