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事務員がヤクザに監禁された事件2

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平成19年 4月28日:初稿
○思い出の事件シリーズ「事務員がヤクザに監禁された事件1」の記載を続けます。
私の弁護士1年生のイソ弁時代のある事業倒産事件をモデルにしたフィクションです。ボス弁がA社の任意債務整理事件を受任し、1億円の売掛金債権を有するB社所有イカ釣り漁船第一B丸のC漁協魚市場に対するイカ代金債権差押に失敗し、次にB社所有大型イカ釣り漁船第二B丸積載冷凍イカそのものを動産差押することになりました。

○魚市場水揚げ時価4000万円相当の冷凍イカを積んだ第二B丸が昭和○年12月19日早朝に北海道の苫室港(仮名)に入港するとの情報を得たボス弁は、執行場所を苫室港第一岸壁に接岸する第二B丸内として、昭和○年12月17日に苫室地方裁判所執行官宛の有体動産差押申立書を作成提出しました。

○翌12月18日にボス弁事務所の事務員歴20年の強制執行エキスパートSさんが仙台空港から千歳空港経由で苫室市に向かいました。B社の他の債権者に気づかれる前に、売却して売却金を依頼者が取得する必要があったからです。18日の午後1時頃苫室市に着いたSさんは、直ちに、苫室地方裁判所執行官室を訪ね、担当のD執行官と冷凍イカの差押手続の具体的方法を協議しました。協議内容は、買受人の斡旋、入港岸壁の特定、入港して差押後の冷凍イカの搬出方法等です。

○動産差押の場合、普通は差押対象物件をある程度時間をかけて精査して評価額を決め、原則1週間以上の期間をおいた競売期日を決め、この期日に競り売りするのが原則です。しかし本件は差押動産が冷凍イカであり、即時処分しないと価値を失います。そこで入港と同時に冷凍イカの差押処分をして水揚げし、速やかに評価額を決め、同時に水揚げ日を競売期日と指定して競り売りを実施することにしました。

○第二B丸は、昭和○年12月19日午前6時に入港予定のため、Sさんは早朝5時30分にはA社専務と共に苫乙港第一岸壁に赴きD執行官と待ち合わせ、イカ釣り漁船第二B丸の入港を待ちました。すると第一岸壁に何とB社の社長が、プロレスラーまがいの屈強そうな強面の大男10人程引き連れて第一岸壁に現れたのです。

○驚いたSさんは、A社専務に訳を尋ねるとB社社長と示し合わせてB社の関係するヤクザの組員10名を手配したとのことでした。と言うのは時価4000万円相当の冷凍イカを全部水揚げするには第二B丸乗組員15名だけでやったのではどんなに急いでも丸2日以上かかるので、ヤクザ組員の中でも特に腕力の強い者を選んで加勢して貰い、一日で水揚げしてしまうとのことです。

○午前6時、予定通り入港した第二B丸にD執行官が乗り込み、船長に対し船内の冷凍イカ全部についての差押処分の通告をして、直ちに乗組員15名とヤクザ10名での必死の水揚げ作業が始まりました。
以上:1,143文字

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